【バンドやろうぜ!】和風系バンド【男主】 (ページ28)

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五章～過去の過去～ページ28

雨「フフ♪今日は紅葉のライブです～♪」

雨宮は上機嫌でスキップをしながらライブハウスへと向かっていた

ここ最近エデンはマスターが不在なのか閉まっていて今日はエデン以外のライブハウスでライブだ

雨「(大阪の一件以来、メンバーの皆がやわらかくなった気がします…!
前までは個人主義みたいな感じだったのにまとまりができてきて……

空は汗かくのが嫌なのにフライヤー配り手伝ってくれたり、海はアドバイスなんかをくれたり
和希は差し入れ持ってきてくれたり……
へへ…この空気……いいな♪)

あ、でも…僕何もしてない?」

スキップしていた足をピタリと止め考え込む雨宮……そんなとき…

「あの……もしかして紅葉の雨宮大河さんですか?」

雨「はい。そうですけど……?」

ファンの人かな?最初はそう思った……だが…

「俺…あなたの前にボーカルをしてました
コウヤって言います」

雨「‼ 僕の…前……?」

雨宮の背筋が凍ったようだった
額からは冷や汗が……

「俺…あなたに会いたくて…!
少しお話しませんか?」

雨宮はコクリと頷き、近くの喫茶店へと入っていった……

雨「遅れてすみません!」

猫「遅ぇ……リハの時間とっくに過ぎてんぞ」

雨「本っ当にごめんなさい‼」

あれかは雨宮は何食わぬ顔で練習へと参加した……

西「大河が遅れるなんて珍しいなぁ」

荒「ホントよ。なに、なにか用事でもあったの?」

雨「あー……用事、といえば用事……ですね」

歯切れの悪い解答に疑問をもつメンバー

雨「それより!リハ始めましょう‼
僕のせいで時間押しちゃって……」

猫「あ…あぁ……」

雨「…………」