【バンドやろうぜ!】和風系バンド【男主】 (ページ23)

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四章 2話ページ23

猫「オイ空本当にここであってんのか?」

荒「えぇ…地図には確かにここだって……」

メンバーが皆場所に疑いを持っているようだった……
そんなとき

「おぉ!お前らが和希の言うとった奴らか‼」

雨「うぇ!?」

ライブハウスの中から一人…少し年をいった男の人が出てきた……

「わいが君ら紅葉に出演依頼した奴や!
よろしゅう‼」

雨「は…はぁ……?」

グイグイくる相手に頭が追いつかない三人……
すると猫塚が口を開く…

猫「なぁライブってこのライブハウスでやんのか……?
失礼なのは分かってるが、こんなオンボロライブハウスに客が集まるとは……」

「失礼やな自分!?
こう見えても今も昔も結構栄えとんねんで!

まぁええや……和希からなんも聞いとらんのか?」

荒「目的地と日時しか聞いてないわね」

「なんやアイツなんも話とらんのか……
君らがライブするのはここやない、もっとデッカイ場所や‼」

雨「デッカイ…場所……?」

「あぁ!
近々この近くでデッカイフェスがあんねん
今年は参加するバンドが少なくてなぁ、やっぱフェスやから参加者は多い方がええやろ?」

雨「成る程……てあれ?
そういえばその和希は?」

その場には和希がいなかった……

西「ええ加減にしてって言っとるやろ!!!」

雨・猫・荒「!?」

するといきなり聞こえたら西野の怒鳴り声……
彼は誰かと言い争っていた…

西「ついてこんといて!」

「アンタ…!あのライブハウス行くつもりやろ‼
お母ちゃんドラム叩くのはアカンって言うたよな!?
なんで言うこと聞かへんの‼」

西「俺はドラム止めたないねん!
お母ちゃん止めんといて!皆待っとんねん‼」

「皆…?
皆って誰やの‼アンタ…もしかしてバンド組んでるんとちゃうやろな!?」

どうやら言い争っているのは母親とのようだ……

猫「………んだよアレ」

「和希…まだ許されてないんやな……」

雨「え……?」

西「! 皆…‼」

「! 和希アンタ…‼」

西野が雨宮達へ呼びかけると…西野の母親に睨まれた

それはまるで蛇に睨まれた蛙のようだった

荒「なんか…本能が逃げろって言ってるんだけど……」

猫「奇遇だな俺もだ」

雨「ちょ…!?そんなこと言ってる場合ですか!?」

西「皆はよライブハウス入って‼
おっちゃん鍵かけて!!!」

「お…おう!」

ひとまず皆はライブハウスへと避難した