呪術高専 ページ3
。
呪いに対抗できるのは同じ呪いだけ。
ここは呪いを祓うために呪いを学ぶ、都立呪術高等専門学校。
五条先生が説明してくれた。
今。今初めて聞いた。
事前に言ってくれ。
心の中で叫んだ。
「あっ、早く離れた方がいいよ。」
なんで、そう思う間のなく その意味がわかった。
黒板から巨大な手が出現した。
突き刺さっていた長刀を掴み、三人を...
__Aを、虐めるな。
生前の面影なんて全く無くて。
イザナなのにイザナじゃない。
私も私で、私じゃない。
使ったこと無かった敬語で喋って。
学校なんて何言われても行かなかったくせに。
血を見るのが怖くなった。
今のイザナを見ると 恐怖で足がすくんだ。
『待って!イザナ!!』
制する私の声なんて一つも聞こえていない。
______
特級非呪者 乙骨A
特級過呪怨霊 黒川イザナ
数ヵ月前__横浜。
「やる。」
そんな一言。
横浜を見下ろすビルの屋上。
放り投げられた“それ”を間一髪受け止めた。
『...これなに?』
「見りゃわかんだろ。」
勿論一目でわかった。
指輪だ。それも婚約指輪と言われるもの。
『くれるの?』
「やるっつってんだろ。」
いつもより口当たりが強かった。
でも嫌じゃなかったよ。
照れてるんだなって。
家族なんてわからない。
恋人と何するかなんて尚更。
でもそれはイザナも同じ。
わからないなりに二人で作っていく。
そう思っていた。
その舞台が裏社会でも。
喧嘩に明け暮れる日々でも。
イザナと一緒なら悪くないかなって思えた。
『...イザナ!』
「なに。」
『ありがとう。大切にする。
結婚しようね。約束する。』
小指を差し出すと満更でもなさそうに小指を絡ませた。
「ガキ臭ぇ」なんて悪態つきながら嫌がりはしなかった。
「...約束な。早く成人しろよ。」
約束したのに。
それなのに。
「おい!救急車はまだか!」
「無理だってムーチョ...助かるわけないだろ...」
「急所撃たれてんだぞ...!」
呆気なく死んでしまった。
体温も、呼吸も、拍動も。
雪のように凍ってしまった。
あの時も私はただ突っ立っていて、何も出来なかった。
広がる血の海。
充満する鉄の臭い。
でも私は見た。
動かないはずのイザナの手が微かに動いた。
__A、
濁れた声で私を呼ぶ。
__約束、したよな?
はっきりと聞こえた。
。
353人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楽氷極 - 日本語おかしくなっててすみません💦 (1月3日 0時) (レス) id: 71e258e859 (このIDを非表示/違反報告)
楽氷極 - 初コメ失礼します!自分占ツク初心者で設定とかいまいち分かってないのですが、この作品を見たいなと思っていて、パスワードを聞きたくてコメントさせて頂きました!!宜しければ教えてくれないでしょうか? (1月3日 0時) (レス) id: 71e258e859 (このIDを非表示/違反報告)
雨音雨音(プロフ) - さくにょ@テスト終了まで無更新さん» ありがとぉおおおおお!!!ww (2022年9月28日 17時) (レス) id: 257b879a42 (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ@テスト終了まで無更新(プロフ) - 雨音雨音さぁん!!殿堂入りおめでとぉぉぉぉぉぉ!(テンションおかしいのは気にしないでください) (2022年9月27日 22時) (レス) @page50 id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
雨音雨音(プロフ) - マリオットさん» マリオットさんんんん!!ありがとうございます😭✨!実はもう1つ書いてます てへぺろ☆((( (2022年9月22日 17時) (レス) @page47 id: 257b879a42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ