君にみえるもの [４]

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翌日...


ラボのちょっとした会議スペースで
三澄班と所長で昨日の事についてまとめていた｡



神｢いやぁ､災難だったね〜｣

貴｢南雲くんがあんなに驚いてるの久しぶりに見ました(笑)｣


ふいに思い出して笑っていると
話していた4人の視線がこちらへ向けられる｡



夕｢え､Aは木林さんとどういう関係？｣

ミ｢なんか無駄に仲良いよね！元カレ？｣


想像もしていなかった答えに思わず吹き出す｡


貴｢違う､違う！
お友達だよ〜､家が近くで小学校が一緒だっただけ(笑)｣


とはいっても5歳も年の差があるため
ほぼ関わりは無かったが､ラボで再会してから仲良くなったのだ。


六｢あの...逮捕されちゃった鈴木さんは？｣

ミ｢事情が事情だし...すぐに釈放されるみたいよ？｣



ある女性が海に飛び込んだと通報があったのは夕方のこと｡

それから1時間後に発見された遺 体には
溺 死の特徴である口と鼻からの泡沫が確認されたため
警察は自 殺と判断｡


持ち物から身元確定で､
警察が自宅へ向かうも同居中の鈴木さんは不在｡

果歩さんの免許証か東京の実家が判明しご両親に連絡がいった｡


まではいいのだが...



貴｢2人は親の反対を押し切って駆け落ち同然で同棲してたらしくて...

駆けつけたご両親は巧さんが家にいなかった事を伝えると
“娘は捨てられた､だから自 殺した”って｣



ミ｢でも､鈴木さんは工事現場の仕事に泊まりで行ってただけみたい｡｣




仕事から帰ってきたら彼女はおらず
バイト先に行くと“亡くなった”と聞かされ

驚いた彼は彼女の実家の東京へ向かったが
愛しい彼女には合わせて貰えなかったという｡



神｢それで思い余って 遺体を強奪...｣





果歩さんが事故だったのか自 殺だったのかを
判断できる状態では無かった｡


そこから久部くんの探偵のような推理が始まった｡



しかしその推理も決定的な発見とはならなかった｡




夕｢へっぽこ探偵撃沈！｣

六｢へっぽこ言うの止めて下さい｡｣


UDIラボメンバーの職業病なのか
さらに果歩さんについて調べを進めようとしている中
所長が割って入り今回の事件については
異例の欠番という処置になった｡





細かい書類作業を所長に任せてデスクへ向かうと
検査師が1枚の書類を持ち､中堂さんを探しに来た｡


ミコトが対応するが､
所長に聞かれると焦ったように逃げていった｡





貴｢なんか怪しいな...(笑)｣

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