君にみえるもの [４]

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そのまま夕子はフローリングに座ると
ワインとつまみを出して飲む気満々だ｡


夕｢異性間交流会切り上げて来たんだからいいでしょ〜｣

六｢異性間交流会？？｣

ミ｢合コンのこと｡｣


そのまま夕子は久部くんに酒を進め
永遠と合コンの愚痴をこぼしている｡


夕｢だいたいさ､来た男4人中2人が既婚者よ!?
信じられる？？｣


話し相手にされている久部くんも
酔っ払ってきたのか返事がどんどん適当になっている｡


六｢なにしに来たんだー！！ですね｣


中｢なにしに来たんだ､あいつらは｣

ミ｢私達が呼んだんです(笑)｣


顕微鏡から目を離し
2人の方を見ると久部くんが思い出すように話出した。




六｢でも､そんな男だけじゃないですよ？

鈴木さんは､果歩さんのこと...
めっちゃめちゃ好きだったんですよ｡

人生全てだったんですよ｡
そんなに人のこと好きになるってありえます？｣



その言葉に夕子は感情が爆発し泣き出してしまった｡

ふと隣の中堂さんを見ると
少し切なげな表情を見せたあとに

部屋の中が騒がしいのが楽しいのか
普段は見せない笑顔が全面的にでている｡


彼女の特権だったのにな〜


なんて思いながらも
少しづつでも彼の心が軽くなるのなら嬉しい｡

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