君にみえるもの

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現場までの長い道のりを大きな道具を持ちながら歩いているのだが...

貴｢暑い...｣

ミ｢Aは暑いの苦手だもんね(笑)
住所からするとこの辺りなんだけど｣

未だにガラケーのミコトを見て思わずツッコむと
久部くんとハモって笑いが起きる

ミ｢まぁ､マメにメッセージを交わす相手もいないし｣

夕｢なーに言ってんの､彼氏いるくせに｣

ミ｢分かれたよ？｣

サッパリと言い切ったミコトに驚きを隠せず夕子と目を合わせる｡
ミコトがその空気を断ち切るように口を開いた｡

ミ｢Aは中堂さんとよく続いてるよね｣

すると知らなかったのか久部くんがつまずいて転びそうになる所を支える

貴｢おっと...知らなかった？(笑)｣

私の片腕の中で彼は首が取れるんじゃないかっていう勢いで頷く｡

貴｢あんな仕事人間に彼女がいるなんて思わないよね
って言っても幼馴染だからそんな恋人って感じでもないよ？(笑)｣

夕｢なーに言ってんだか､イチャイチャラブラブな癖に｣

そう言われると顔に熱が集中する｡

ミ｢顔真っ赤(笑)
ほら､ガラケーでも付いたよ｣

気がつけば事件現場についていた｡

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