私の最愛の人は空の人【名探偵コナン】

警察庁にて ページ44

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「お疲れ様です」


　 警察庁に入る時降谷さんから貰った入館証を見せて中に入る


　 資料室に向かい教えてもらったPINコードでパソコンを開いた


「……深澤直人(ふかさわなおと)…」


　 モルトの本名


　 私の2つ上。警察学校時代の成績もそこそこ。


　 功績も特にない


　 ずっと交番勤務


　 誰に慕われていた訳でもない


「爆発で死亡」


　 へぇー。ここのデータベースにも嘘で固められている


　 殉職したことになっている。


　 黒の組織とは関係ない場所で。



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　 モルトの本名を知ることが出来ただけ


　 それ以外は何も書かれていなかった


　 『表上』のデータベースには


「はぁ…」


「何か分かったのか？」


「っ。びっくりしました」


　 資料室を出るといきなり話しかけられる


「降谷さん」


「なんだ」


「生きていましたよ。モルト」


「…。はぁ？」


　 少し怒りがこもった声


「この前あの場所に行きました。

　そうしたら本人…現れましたよ」


「…そんなポンポン出てくるのか」


「えぇ。姿は見せてくれませんでしたけど」


「生きていたのか」


「私は霊は見えませんからね」


　 ニコッと笑って降谷さんの方を振り向く


　 手で拳銃の形を作って降谷さんの胸元に当てる


「狙われてますよ。バーボン」


「そうみたいだな」


　 私の手を軽く握って厳しい顔つきになった



　 戦いの始まりだ




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