私の最愛の人は空の人【名探偵コナン】

大学にて ページ29

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「残っていて良かったんですか？

　最悪…ありえますよ？」


「信じているからな…」


「そうですか…」


　 降谷さんと話しながら1つづつコードを切っていく


　 あの頃の本を思い出しながら…


「…っと…」


　 あぶない…あぶない


「『焦りは最大のトラップ』」


「…んふふふ。別に焦ってませんよ？

　少し楽しいんです。」


「なんでだ？」


「どっちに転んでも陣平くんと会える気がするから…。

　成功しても失敗しても…」


　 好きで好きでたまらない…。

　
　 あの人に…。



.


「…はぁ…はぁ…」


「……どうだ？」


「あとここを切れば…」


パチン…


「……解体…完了です」


　 気が緩んでいだ瞬間手に持っていた工具を落としてしまった


「よくやった」


「はい。」


　 草むらに横になる…


　 空に向かって手を伸ばす…


「陣平くん。やったよ？また…会えたね」


　 ぎゅっと手を握ると陣平くんも握り返してくれる…気がした


「さぁ。行くか。」


「はい。」


　 立ち上がって降谷さんの後ろを歩いた。




..

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