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ポアロにて ページ10

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  海野はお会計の時にお札の下に紛れ込ませたUSBを俺に渡して


  ポアロを後にした


「Aさんってどんな人なの?」


「相変わらずの好奇心だね」


「気になるんだもん。

 まだ若いよね?」


「あぁ。確か4つ下だから25歳か」


「なのに公安部?」


「本当は僕と同じゼロに所属する予定だったんだけどね」


「え?」


  そう…。


  海野は警察学校をトップで卒業した


  ゼロに期待の新人が来ると噂になったが


  新年度を迎えて気づいたら警視庁公安部の所属


「それに目を離すと消えてしまいそうなんだ」


  時々見せる悲しい顔…


  目の奥で何かを探し求めているような気がする


「昔何かあったのかな…」


「さぁ?だけど毎年警視庁警備部機動隊に異動願いを出しているところを見ると

 答えはそこにありそうだよ」


「警備部機動隊?」


  そう…。


  俺の同期がいた部署…




.

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作者名:マカロン | 作成日時:2021年6月16日 21時

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