乗り越えた壁。

04. ページ4

焼肉屋さんにみんなで行った。

あんまりお酒強くないから飲み過ぎないようにしなきゃ。

LIKIYA 「じゃあAちゃんの加入を祝って、」

みんな 「乾杯〜！」

壱馬 「北人、飲みすぎたらあかんで」

北人 「今日は飲む！」

RIKU 「だーめ！すぐ潰れんだから」

北人 「まぁ〜まぁ〜まぁ〜まぁ〜」

樹 「今日もこれ、最終的にダメなやつですね(笑)」

壱馬 「もう知らんわ(笑)」

「吉野さん、お酒弱いんですか？」

壱馬 「激弱(笑)」

「そうなんですね」

そして、数時間後みんないい感じになって、吉野さんはご想像通り酔いに酔いまくっている。

北人 「Aちゃん〜」

「えっ、ちょっと」

酔いすぎた吉野さんが急に抱きついてきた。

壱馬 「北人！あかん！」

慎 「北人さん！ダメですよ！」

RIKU 「北ちゃん！ダメ！」

「えっちょ、吉野さん！」

吉野さんはそのまま私の膝を枕にして寝てしまった。

樹 「あ〜」

翔平 「北人さん、またですか」

「えっ、また！？」

山彰 「北ちゃん、酔いすぎたら誰かの膝の上で寝てしまうっていうのがあって」

瑠唯 「まさか女の人でもするとは」

壱馬 「ほら、降りるで！Aちゃん困っとるから」

北人 「うん〜、やだ〜」

龍 「よいしょ」

龍さんが大きな体で吉野さんを持ち上げてくれた。

北人 「あ〜もう！」

龍 「Aさんが困ってましたよ」

北人 「や〜だ〜！」

壱馬 「北人ほんまに飲みすぎやで」

北人 「じゃあ、Aちゃん」

「なんですか？」

北人 「俺の事、下の名前で呼んでよ」

「えっ」

陣 「北ちゃん、何言うてんの？」

北人 「『吉野さん』って距離が遠いからなんかやだ！」

翔吾 「まぁそれは…確かに」

壱馬 「翔吾まで!?」

翔吾 「だって、これからせっかく一緒に仕事するからある程度の距離がええやんか。そんなら、下の名前で呼ばれた方が嬉しいかな」

「じゃあ…分かり……ました」

壱馬 「えっいいん？」

「はい…。みなさんがそれでもいいのなら…」

健太 「そっちの方がいい！」

RIKU 「俺も」

樹 「俺もです」

陣 「せやな！Aちゃん、これからは全然みんなのこと下の名前で呼んでな！」

「分かりました！ほんとにみなさん優しすぎて……嬉しいです！」

吉n…北人さんのあの一言でこんなことになるとは思わなかった。でも、なんか急に仲良くなれた気がしてすごく嬉しかった。

結局その日は、飲み過ぎないように注意して飲んだので潰れることはなかった。

05.→←03.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す