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零の死因は、溺死だった。
荒れる海に落ちて、そのまま…………。
・
それから数週間、生きた心地がしなかった
会社にも行く気にはならないし、何もしたくなくて
ただただベッドの中で零を思い出しては泣く日々を繰り返していた
何度も何度も自決を企てた。
ネットで首吊りの仕方を調べて実行するもあと一歩のところで縄を首から外してしまう
おかしな事に、私はまだ生きたいと望んでいるみたいだった。
何故こんなにも自分が憎くて恨めしくて仕方が無いのに、死ねないのか。
私があの時零ときちんと話していれば、零は居なくならずに済んだかもしれないのに
……いっそ、自分で死ねないのなら、殺されてしまえばいい
そう思い立った私は深夜真っ只中に、らしくもないヒールと派手な服を着て、危ない人達がいそうなバーに入った
そして中にいるイカつい男性に近づいて、遊びをしようと仕掛ける。
易々と乗ってきた男性に、これからどうやって私に殺意を抱かせようかと頭を捻らす。
そうこうしているうちに、すっかりと遊び人に染まってしまった私
遊んで来た男性は、ほとんどが私に殺意おろか好意を向けてきた
それが嫌で嫌で嫌で嫌で
そんな感情を抱かせてしまった私に非があるから、その気持ちを悟った途端男性から身を引いていった
ある日銀行の通帳を確認すると、バカみたいにお金が入っている事に気がついた
会社の退職金だけではない
すぐにわかった
零の、賞恤金だと。
その時に私は、零との過去にケリをつける事に決めた。
このお金を使い切るまでは生きて続けて、
尽きたら…その時は零の所に逝こう、と。
当時の私はまともな思考回路をしていなく、ただただ遊び呆ける放浪者
誰かに助けて欲しいとも思わなかった
でも人と話すのは好きだった。
昔は人と目が合うだけでもビクビクしてたのにね。
珈琲もよく飲むようになった。
零に教えて貰った入れ方で飲む珈琲は、美味しいけれど、切ない味がする。
逆に大好きなガンダムには乏しくなっていった
ヒロが殉職した時から、じわじわと。
ガンダムって、ヒロと零との思い出に深く関わってきちゃうから…。
思い出すと涙が止まらなくなるもの。
零が死んで一年後
私がもう何人目かわからない
零が霊になって現れたのは。
続く (更新停止中)
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ちゅんちゅん丸(プロフ) - 和美/美香さん» 佐藤さん幸せになれるといいですなぁ…… (2018年11月2日 21時) (
レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - そうですね。やっぱり辛いですね。 (2018年10月22日 16時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - 茜さん» なんとも嬉しいコメントありがとうございます！！！少しずつ更新頑張りますね！ (2018年10月17日 15時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - 和美/美香さん» 過去と今じゃ全然環境が違いますしね……(´ω｀ (2018年10月17日 15時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 切ないっ…こんなに心締め付けられる小説は初めてです。夢主ちゃんの気持ちに入り込んでしまって泣きました。とても面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年10月15日 18時) (レス) id: 40d28784a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゅん丸 | 作成日時：2018年7月7日 20時
