検索窓
今日:23 hit、昨日:0 hit、合計:57,161 hit

29 ページ32

そして私と零のリア充ライフが始ま……る…


「__夢かい……」


気づけば目の前に広がったのは見知った天井

横にある時計に表記された時刻は朝の7時だ

いつの間に寝てたのか…

……それにしても随分と懐かしい思い出を見た…。

まだ私がこんな性格をしてない頃の、あらかた零と付き合うまでの話というか。


昔は清楚で大人しかったなぁ

今じゃ夜遊びしまくりの放浪女子だ

…ほんと…何やってんだろ、私。



『やだぁっ……やだよ、れいっ……』


『お願いだから返事してよ……!!』


『ずっと一緒にいるって……言ったでしょ……?』


『私を置いて行かないで…………!!!!』



___過去の事を思い出すと、必ず零が死んだ時の事も一緒になってフラッシュバックする

それが堪らなく辛くて苦しくて悲しくて

だから過去を封印したというのに、零はノコノコ目の前に現れた

なんて皮肉なんだろう。



ベッドから降りて、机に置いた大切なネックレスを首に掛け部屋を出る

あー、なんか、今零と顔合わせたらまずいなぁ

目の奥がジンジンするし

胸のあたりがサワサワする

リビングのドアを開けるのに少し躊躇っていると、中から物音がした


いる……。このドアを開けたら、零が…



ゆっくりとドアを開けて、中に入る

恐る恐る見渡すと、カウンターで珈琲を入れる零の姿を捉えた

と同時に、零と目が合う


すぐさま零から電話が掛かってきた

通話ボタンを押して、スマホを耳に押し当てる


『おはよう、A』

「っ……。」

おはよう、零

『?、どうした?』

「っヒック、っふ…う」

何が?

『ちょ、本当にどうしたんだ!?』

やだな零、そんな深刻そうな顔しないでよ。
私は大丈夫だから。

大丈夫

大丈夫なんだから

だから

お願い、泣かないで

泣いちゃダメなの

零の前で、こんな涙見せちゃだめ



昨日、ちゃんと零はここにいるって理解したのに

何で今更涙なんかっ……!!


手で拭っても拭っても溢れる涙

塞き止めるすべはもはやない

ただ貴方が死んでしまったという事実がどうしてもキツかった

再び思い起こしたのはきっと今日見た夢のせいだ

30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (114 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
289人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:泣ける話
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちゅんちゅん丸(プロフ) - 和美/美香さん» 佐藤さん幸せになれるといいですなぁ…… (2018年11月2日 21時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - そうですね。やっぱり辛いですね。 (2018年10月22日 16時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - 茜さん» なんとも嬉しいコメントありがとうございます!!!少しずつ更新頑張りますね! (2018年10月17日 15時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - 和美/美香さん» 過去と今じゃ全然環境が違いますしね……(´ω` (2018年10月17日 15時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 切ないっ…こんなに心締め付けられる小説は初めてです。夢主ちゃんの気持ちに入り込んでしまって泣きました。とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2018年10月15日 18時) (レス) id: 40d28784a6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゅんちゅん丸 | 作成日時:2018年7月7日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。