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やっとのこと寝た次の日の朝、玄関を開けると零がそこに立っていた
ハッキリ言おう。
イケメンだと。
昔からわかっていたが、やはり降谷零はめちゃくちゃイケメンだ。
寧ろ今まで全く意識しなかった私が異常で、普通の人なら目を奪われて一目惚れが多発するくらい当然なのだ
「おはよう」
「ぉ、おはようございます…っ!」
そんな人の隣を歩いて良いのだろうかと今更不安に襲われるも、誰にも譲りたくないと言う傲慢な感情も少なからずあって
自分って我儘だなとふと思った
教室に入ると、友達同士で話したりしていたクラスメイトの目線がいっきに私達へと集まった
そして暫く静かになった後、
「「「「おめでとぉぉお!!!」」」」
と、謎の歓声があがった。
頭の中はハテナでいっぱいになり、零にこの状況を尋ねようとした所で
「やっと付き合ったんだなお前ら!」
「もうさ、見てるこっちがうずうずしてこそばゆかったよね」
「降谷がんばったなぁ報われたなぁ」
と押しかけられながら次々と感想を述べられる
ちょっと待って、どういうこと……??!
「なっ、何で付き合ってるって事知ってるんだよ」
零が慌ててきくと、クラスメイトがみんな同時に『見ればわかる』と豪語した
「まず降谷が佐藤の事好きだっていうのは誰が見たってバレバレだったわ」
「それに気づかない佐藤はマジでやばい」
「でも今君たち2人の雰囲気はいつもと違って初々しさがあった」
「つまり昨日降谷が告って晴れて付き合えたってわけだ!」
流石名門高校と言うべきか、頭のキレる人が多いな…(多分関係ない)
まるでシャーロック・ホームズみたいだ!!
「Aちゃん、降谷くんモテるから気をつけなね?」
「アタシ達は降谷くんがAちゃんしか見てないのわかってたから良いけど…」
あぁ、そっか。
やっぱりモテる人と付き合うってことは、嫉妬心が私に集中するってことだ
何か嫌がらせされるかもしれない
でも……。
「大丈夫。零の隣は誰にも譲らない。」
___ハッ、今私、なんて!?
「おおぉぉぉーー!!!!」
「佐藤言うね〜!」
「良かったなぁ降谷、佐藤お前のこと超好きじゃん!」
「尊いカップル誕生ナリ。」
関わりのなかったクラスメイトは面白くて優しくて、ノリが良くって楽しい人達でいっぱいだと気づいた
自然と笑顔になった私は零と互いに顔を合わせて笑う
こんなに楽しかった日を忘れる事は無いだろう
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ちゅんちゅん丸(プロフ) - 和美/美香さん» 佐藤さん幸せになれるといいですなぁ…… (2018年11月2日 21時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - そうですね。やっぱり辛いですね。 (2018年10月22日 16時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - 茜さん» なんとも嬉しいコメントありがとうございます!!!少しずつ更新頑張りますね! (2018年10月17日 15時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - 和美/美香さん» 過去と今じゃ全然環境が違いますしね……(´ω` (2018年10月17日 15時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 切ないっ…こんなに心締め付けられる小説は初めてです。夢主ちゃんの気持ちに入り込んでしまって泣きました。とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2018年10月15日 18時) (レス) id: 40d28784a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅんちゅん丸 | 作成日時:2018年7月7日 20時