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「よし、着いたぞ」
手を引かれて約1時間半
途中車に乗せられたので、多分ポアロからはかなり遠い距離にいる
工藤に手を離され、次に目隠しの紐に手をかけられる
「びっくりし過ぎて腰抜かすなよ？」
「え゛」
ハラっと取られた目隠しの隙間から徐々に光が入ってき、眩しくて目を瞑る
そしてゆっくり目を開けると
「…うわぁぁぁ…！！！」
見たことの無い景色がそこには広がっていた
いつの間に沈んでいた太陽の代わりには満天の星空
静かに揺れる海
そして神様の世界の入口である鳥居
「綺麗……！！」
「だろ？」
「うん！！」
なんて心を奪われる場所なんだろう。
小波がとても心地いい
綺麗に良く見える星空
人生で1度はこんな所に来てみたかったから、私はとても感動した
「この前ここら辺で起きた事件を解決する為にここに来たんだ。それで、夜に外出てみたらこんな景色が広がっててよ」
工藤の方に目を移すと、彼は星空を眺めながら手をポッケにいれていつも通りの話し方で語りかけてきた
その工藤の青い目に映る星空が何よりも綺麗で、つい見とれてしまう
「こんな風にずーっと見てたんだけど、ふと今度はAと見たいなって思って。今日の天気予報でここが晴れだったから多少強引になっちまったけど…「ありがとう！！！」…っ！！」
思わず口走ってしまった
早く感謝の気持ちを伝えたくて。
工藤が目を見開いて私を見てくるので恥ずかしさが込み上げるが続けて告げた
「私も工藤みたいな素敵なお友達と見れてよかった…！！」
小さい時から夜に外出する事を許されなかった私は1度も星を見たことがなかった。
今もその決まりを守ってきた私にとって、今この状況はまるで囚われた姫を救ってくれる王子様のお話のようで。
正しくその王子様は工藤新一ただ1人。
思えば私が男の人に危ない目に合わされそうになった時、いつも工藤が助けてくれる
そんな素敵なお友達を持てた
その事実が嬉しくて嬉しくて。
「ば、ばーろ！！んなの、あったりめーだっての！……俺は、おめーの…し、親友だからな！」
「！！、て、照れるなぁ…」
「照れとけよ…ったく。」
またわしゃわしゃと頭を撫でまわされる
それが今は何故か不快じゃなくて、
むしろ落ち着いてしまう
「ま、ここまで運転してくれた昴さんにも感謝だな」
そう言って指さした方向に、車にもたれ掛かりながら煙草を吸っている男性がいた
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ちゅんちゅん丸(プロフ) - 綟さん» です！！！ (2018年10月13日 20時) (
レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
綟 - まって、これ佐藤ちゃんが主人公のお話の過去の話ですか！？ (2018年10月11日 17時) (レス) id: 3f34752971 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - mike猫さん» 両作品をお読みいただきありがとうございます！因みに佐藤さんはその佐藤であってますよ〜！ (2018年9月4日 21時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
mike猫(プロフ) - もしかしてあの佐藤さんって殉職した彼氏が・・・のですか？私あの作品とても好きです！ (2018年9月4日 19時) (レス) id: 17838716ed (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゅん丸(プロフ) - Reolさん» めちゃくちゃ嬉しいコメントありがとうございます(´；ω；｀) (2018年7月7日 18時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゅん丸 | 作成日時：2018年6月10日 17時
