22.お茶会 ページ22
手に持ったコップが思わず震え、中に入っている紅茶が波打つ。そりゃそうだ。
なぜなら今私は、圧の強い先輩と かの有名な生徒会長様に囲まれて2人のお茶会に参加しているのだから。
しかもお皿に乗っかっているのは前の授業で私が焼いた可愛げの欠けらも無いクッキー。
こんなんじゃ紅茶とか嗜むものも嗜めない。
gr｢ ──ってことで信濃もええと思うんやけど｣
os｢なるほどなぁ…まあでも俺は赤城もええと思うで？｣
その上このようななんとも物騒な会話を永遠と続けているのでここにいるだけで私の寿命が縮んでいってる気がする。
お茶会と聞けば可愛いものの、蓋を開けてみれば戦車やら戦争やら怖いわこの人たち。
『ははは、そうですね』
ぶっちゃけ話の8割を理解していないけれど、相槌を打たなければ私の方へ話が振られるのでこうして定期的に打つようにしている。
なんだこれ。
取り敢えず何か口にしないと落ち着かない為先程からクッキーを貪り食べているわけだけど。
そう思いお皿に手を伸ばすと既にお皿の上からクッキーは無くなっていた。
これはチャンスでは！？
『あの…クッキーなくなったので私はこれで失礼しますね』
os｢え、もう行くん？早ない？｣
gr｢もう少しゆっくりしていてもいいが｣
『あっいえ大丈夫です。失礼しました！』
若干早口になりつつもそのまま吐き捨てるように生徒会室を飛び出した。
『…はぁっ……教室戻ろ』
深呼吸して息を整える。なんか生きた心地しなかったな。
その後無事に生きたまま教室へと戻れた私は、ゆあにとっておいたクッキーを手渡し、ゆあからは少し大きめな可愛らしいハート型のクッキーを貰う事ができた。
…あれ、あの時見えたゆあのクッキーってハート型だっけ？
―――
｢…完全に逃げられたな｣
｢あーAちゃん逃げちゃったなぁ｣
まだ3人でお茶会したかったんやけどな。
｢てかオスマンなんやあれは｣
｢ん？あぁ、あの子の口調の事？｣
｢いつからそんなに仲良くなったんやお前ら｣
｢あれは俺がお願いしたらやってくれたんやで｣
｢…圧かけたなお前。しかしなんで急に｣
｢んー……ふふ、まあまあグルッペン
…これから面白いもん見れんで？｣
.
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へぽ - 遅れましたが、完結おめでうごさいます！ (2023年4月26日 2時) (
レス) @page44 id: a13e5d0e47 (このIDを非表示/違反報告)
突然すみませんね、 - 完結おめでとうございます！この話学パロですよ。タグ変える事おすすめします、 (2023年3月22日 21時) (レス) id: 4475659f7a (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 完結おめでとうございます！夢主ちゃんがカッコ良すぎて泣きました 素晴らしい作品をありがとうございました！ (2023年1月16日 21時) (レス) @page44 id: c719696936 (このIDを非表示/違反報告)
りぃる(プロフ) - 完結おめでとうございます！最高でした！2周目読んできます！ (2023年1月16日 19時) (レス) @page44 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 完結おめでとうございます！！正直この後の皆が気になるところですがそれにしても私の心はこのお話で満たされました！！ありがとうございました！ (2023年1月15日 12時) (レス) @page44 id: d286af4d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作成日時：2023年1月3日 23時
