20.調理実習 ページ20
体育の時とは打って変わってものすごくやる気に溢れているクラスの女子達。今回の調理実習ではクッキーを作るらしく、各々好きな人や友達に送ったりなど込める思いは様々だった。
自分の生地が焼けるのを待っている間に周りのみんなの様子を伺ってみる。
kn｢あー！！！焦げてもうたぁ！！！｣
奥の方で別の班であるコネシマさんの叫び声が聞こえる。どうやら焼いてたクッキーが時間調節ミスで焦げてしまったらしい。
ut｢ふははは！シッマのやつ黒すぎやろ！｣
kn｢…いやまて大先生、なかなかいけんでこれ！｣
ut｢うわ食っとるこいつ！辞めとけ、腹壊しても知らんからな｣
あそこの班はなんて賑やかなんだろう。てか1番離れてるのにここまで聞こえるとかコネシマさんの声デカすぎる。
そんなこんなで周りをぼーっとしながら見ていたらいつの間にか私のクッキーが焼きあがっていたので急いで取り出す。
あ、めっちゃいい匂い。
みんな、というか女子のクッキーは可愛らしくデザインやトッピングされたものが多く、中には好きな殿方へのメッセージを書いている人も居た。
が、しかし私には好きな殿方どころかまともに友達もいないのでそんなことする必要がない。
ついでにデザインセンスも無いのでクッキーにデコレーションはしない。
となると私の作るクッキーは必然的にシンプルで何も書かれてないクッキーになるわけで、つまりは
『え？かわいくな』
こうなる。
そのなんの変哲もなくつまらないクッキー達をできるだけ丁寧に透明な袋へ包む。
そして全てのクッキー達を包み終わった後、一息ついた私はとあることに気付く。
『あっやば、作りすぎた』
目の前に広がる数多のクッキー達。
その数は明らかに私の友人の数よりも多い事が分かる。
……くそっ…クッキーに負けた…
流石にこの量をゆあに押し付ける訳にもいかない。
かと言って自分で食べるにはあまりにも多すぎて私のお腹がやられる。
どうしようかと悩んでいると奥にいたコネシマさん達と目が合う。
目が合ったかと思えば彼らは嬉しそうにこちらへ駆け寄ってくる。…あぁそういえばコネシマさんはクッキーが焦げたんだっけ。
kn｢A！クッキーくれへん？｣
ut｢あ！ずるいぞお前！Aちゃん、俺にもちょーだい？｣
『もちろんいいですよ、どーぞどーぞ！』
案の定強請ってきた彼らに大量のクッキーを押し付けた。
…それでも余るとか、どうしよう。
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へぽ - 遅れましたが、完結おめでうごさいます！ (2023年4月26日 2時) (
レス) @page44 id: a13e5d0e47 (このIDを非表示/違反報告)
突然すみませんね、 - 完結おめでとうございます！この話学パロですよ。タグ変える事おすすめします、 (2023年3月22日 21時) (レス) id: 4475659f7a (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 完結おめでとうございます！夢主ちゃんがカッコ良すぎて泣きました 素晴らしい作品をありがとうございました！ (2023年1月16日 21時) (レス) @page44 id: c719696936 (このIDを非表示/違反報告)
りぃる(プロフ) - 完結おめでとうございます！最高でした！2周目読んできます！ (2023年1月16日 19時) (レス) @page44 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 完結おめでとうございます！！正直この後の皆が気になるところですがそれにしても私の心はこのお話で満たされました！！ありがとうございました！ (2023年1月15日 12時) (レス) @page44 id: d286af4d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作成日時：2023年1月3日 23時
