1.朝が弱い ページ1
部屋のカーテンを豪快に開ければ窓ガラスが朝日を浴びていっせいにきらめくのが見える。
そんな私の朝はまず、朝が弱すぎる幼なじみを起こすことから始まると言っても過言では無い。
『おきてー』
「あと5分だけ……」
『だめ。遅刻しちゃうから！ゆあ、起きて』
「あと10分……」
『いやなんで伸びてんの』
もー…と言いながら、なかなか布団から出てこない幼なじみ。
もとい姫宮ゆあの腕を引っ張り強制的に立ち上がらせる。
「ん、うわっ」
立った瞬間思わずバランスを崩してしまい前へ倒れそうになったゆあの体を、片腕で支えるようにして抱き抱える。
『あっぶな』
今の耐えてなかったら危うく2人とも共倒れだった……
よくやった私の片腕。
『…ん？ゆあ？』
私に寄りかかったままの状態から動くどころか返事すらしない彼女。
『あのー』
「……」
『え、もしや』
「…………すぅ…」
やっぱり！？立ちながら寝るとか器用すぎてびっくり。
てかどーすんのこれ。
『…しょーがないなぁ』
長考の末こうするしか無いと思った私は、立ちながら腕の中で眠っているゆあをそのまま抱えあげた。そしてその状態のまま移動し食卓へ運んだ。
『おばさん、これ』
「あらAちゃん。わざわざありがとうねぇ」
そのうち起きるから適当に座らせちゃってとの事だったので有難くその辺のソファに座らせてもらった。
「Aちゃんも朝ごはん食べる？」
『あ、家で食べてきたので大丈夫です！』
「じゃあ待ってる間ココアでも飲んで？」
「お母さん…私も飲む…」
いつの間に起きたのか、眠たそうに目を擦りながらもゆあが答える。
「あんたはさっさとご飯食べて支度して」
「ん、はぁい」
最早この光景も見慣れて来たものだ。私のルーティン化してきている。
―――
「おわった！」
『よし、じゃあ行こっか』
「『行ってきます！』」
「はい、行ってらっしゃい」
ほんと私知らない人から見たら姫宮家の一員だって勘違いされそう。
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へぽ - 遅れましたが、完結おめでうごさいます！ (2023年4月26日 2時) (
レス) @page44 id: a13e5d0e47 (このIDを非表示/違反報告)
突然すみませんね、 - 完結おめでとうございます！この話学パロですよ。タグ変える事おすすめします、 (2023年3月22日 21時) (レス) id: 4475659f7a (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 完結おめでとうございます！夢主ちゃんがカッコ良すぎて泣きました 素晴らしい作品をありがとうございました！ (2023年1月16日 21時) (レス) @page44 id: c719696936 (このIDを非表示/違反報告)
りぃる(プロフ) - 完結おめでとうございます！最高でした！2周目読んできます！ (2023年1月16日 19時) (レス) @page44 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - 完結おめでとうございます！！正直この後の皆が気になるところですがそれにしても私の心はこのお話で満たされました！！ありがとうございました！ (2023年1月15日 12時) (レス) @page44 id: d286af4d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーり | 作成日時：2023年1月3日 23時
