初恋は叶わないらしい (ページ5)

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気遣いページ5

それから崇裕くんと色んな話をした。

私の学校の話をしたときは

へぇ今そんなんやるんや、とか所謂ジェネレーションギャップ的なこともおこった。

崇裕くんの同僚の話も聞いた。

桐山さんって人と、中間さんって人と仲良しなようやった。
｢こいつらめっちゃおもろくてな！｣
と喋る崇裕くんは無邪気でかわいかった。

．

｢たか、お風呂入り｣

みっちゃんこと、崇裕くんのお母さんからそう声を掛けられるまで、時間を気にせんと喋ってた。

｢え、もうそんな時間なんか｣

｢そうやで。Aちゃんこんなおっちゃんの相手ご苦労さんやで！｣

とオレンジジュースを私に差し出す。

ありがとう、とそれを受け取ると

｢A先入り？｣

｢あ！Aちゃんまだ入ってへんかったんかぁ！気ぃ付けへんかった！お先ごめんやで！｣

｢いやいや！全然いいよ！！
私後でもいいから崇裕くん先入り？｣

｢ほんまに？ほんならお言葉に甘えて先入らせてもらうわ｣

｢うん、いってらっしゃい｣

崇裕くんがお風呂へ行ったのを見送ると

｢たか、一人暮らしで普段寂しいと思うからいっぱい相手したってな｣

と笑いながらみっちゃんはまたお酒の輪へと戻った。