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嫉妬と鈍感 ページ2
｢今日はのんすけ仕事か？｣
｢お義姉ちゃんの方帰ってる｣
そうかぁのんすけおらんと寂しいなぁと
またビールを1口。
｢そういやたしかに、昨日のんすけから“Aのことよろしくやで”って連絡来たわ｣
理由は聞いてへんかったけど、と小さく付け足した後、のんすけAのこと好きやからなぁと今度は大きく笑う。
私の従兄弟といえば男の子ばっかりで、こうして集まる場には男の子の従兄弟しか会わない。いつもは兄の望と崇裕くんといつも一緒にいる。
やから私が1人にならんように、と思ってくれたんやろうか。
はたまた気まぐれか。
どっちにしろ、妹ながらに過保護な兄だと感じる。
｢てか、望と連絡とってんの？｣と唐揚げを1つ頬張る。
｢んは、口ん中いっぱいやん！！｣
崇裕くんはなにそれかわいい！と笑った。
｢そうやでぇ。この前ものんすけと連絡とって飯食いに行ったし｣
｢えぇ呼んでほしかった！！｣
｢ほんまやなぁ誘えばよかったなぁ｣
なだめるように私のお皿に唐揚げを置いた。
｢せやけど、俺らお酒飲むのにまだ未成年のA可哀想やろ？｣
｢別にいいもん。今やってそうやし。｣
この集いに未成年は私しかおらんかった。
｢ごめんやん！また誘うから！！｣
また唐揚げを私のお皿に乗っける。
｢……ちゃう。｣
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作者名：ころ | 作成日時：2020年8月8日 23時
