5話 ページ7
私が薬の調合をしている時、誰かが叫びながら入ってきたんです。
「助けて！胡蝶様！助けて！｣
私を呼ぶ叫び声と微かな鉄の臭いで、私は癒未さんが怪我をしているのかと思い、癒未さんの元へ向かいました
「！？...どうしたんです？その怪我｣
ヒューヒューって肩で息をしてる癒未さんの右腕と左の太股の辺りの着物が真っ赤に濡れているんです。
そこで明らかに、普通じゃないな。って思いました。
私は癒未さんを落ち着かせるべく、兎に角屋敷上げ、怪我の状態を見ていました。
癒未さんの怪我は太股と腕にに刺し傷、だけど、出血量が少なかったので、布で縛ればなんとか止血ができました。
背中を擦りながら、「何があったんですか？｣って言ったら震えながら言いました
「Aよ...あの人が...私を...煉獄さんの名前で裏山に呼びつけるから...行ったら...いきなり刀で刺されたの！「お前が柱の皆を盗ったんだ、お前が居るせいで柱の皆が私を愛してくれない｣って...｣
癒未さんは言ったんです。
私にすがり付くように。
腕をつかんで、震えながら
その時は何がなんだか分からなかったので、取り合えず病室のベッドに寝て、アオイに看病してもらいました。
その一週間後、癒未さんが復帰した頃には何故かその話が広がってたんですよ。
「Aさんが癒未さんの事を妬んで刺したって｣
.
「ふふふ、何処が嘘なんだよって顔してますね｣
「この話の中で怪しいのは全部で3つ。｣
胡蝶は指を三本、不死川の目の前につきだした
不死川は少しも怯まず、胡蝶を睨む
「まず、一つ目。癒未さんの話では、煉獄さんの名を使ってAさんは癒未さんを裏山に呼んだ。
その話が本当なら、きっと癒未さんは裏山で刺され、刺された足でAさんを撒いて私の屋敷まで逃げてきた事になります。
それにしては出血の量が少なすぎます｣
胡蝶は不死川をじっと見つめながら話を続ける
不死川は胡蝶から目をそらし、言葉の続きを待った
「二つ目。まず、Aさんが裏山に呼んだなら、癒未さんを殺す気でいたはずです。
それなのに手負いで逃げようとする癒未さんを逃がしたことになるんですよ。
太股を刺された癒未さんと万全のAさんじゃ、力の差は歴然ですよね？｣
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おもち - 面白過ぎる…!! (2021年9月22日 20時) (
レス) @page24 id: fc046bdd74 (このIDを非表示/違反報告)
狼犬 - 更新、頑張ってください！！応援しいます！面白かったです (2021年1月3日 12時) (レス) id: 9d56067a81 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 物語が面白くて更新が待ち遠しく感じます。応援してます！ (2020年5月29日 4時) (レス) id: 448852077c (このIDを非表示/違反報告)
てふ。 - すごく面白いです！更新楽しみにしてます。頑張ってください (2020年5月15日 14時) (レス) id: 3b6a04b6eb (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 癒未が自分の行いを反省して改心してほしいと思います。夢主柱達に謝ってほしいです。悪女側にも事情があるのかなと思うなんて甘い考えかも知れませんが改心してくれたらいいなぁと思います。長文失礼しました。 (2020年5月5日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゅーめい x他1人 | 作成日時：2019年10月14日 9時
