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11話 ページ14

『不死川!』





背を向け、しばらく歩いていた不死川はAの突然の言葉に足を止めた




振り向きはせずに不死川はじっと彼女の言葉を待った



今ならばどんな罵詈雑言も受け入れる、とでも言いたげにその場で言葉を待つ。







『正直、お前の事はまだ信用できない。』






来るであろう当たり前の言葉に胡蝶は安堵。


不死川は少し悲しそうな目をAに向けた







『だけど、結果的に信じてくれたのは嬉しかった。ありがとう、不死川。』






癒未による命令だったら、流石に役者だよ




そう言葉を足したにも関わらず、彼は目を見開いた





そうして彼は目を細め、笑った。






「...本当に、本当にすまねェ、ありがとう。」






そう言った彼はまた来る、と言葉を足しそのまま邸の外へと歩いていった





彼が笑顔したのはいつぶりだろうか。






そうAが考えていると、横に居た胡蝶が少し声を荒げた。






「Aさん、良いんですか!?不死川さんは癒未さんの嘘を信じ、そしてAさんを殴ったんですよ!」







私の信じた貴女に、もう傷をおって欲しくないから。







胡蝶は別に不死川が嫌いと言うわけではない。

逆に良くやったと言わんばかりの行為を彼はしたのだ。






それでもAが受けた傷に比べれば、




胡蝶は悲しそうな、優しそうな、そんな瞳をAへ向けた。



もしかしたら、もう二度と、この扉を開けてくれなかったかもしれない。


もう二度とこの手を握れなかったかもしれない。




少しの沈黙の後、Aは口を開いた





『もう一回、私は信じてみたい』





Aの優しい瞳をみた胡蝶はため息を漏らした




「貴女は、優しすぎるんです、だから、あんな人に、」



胡蝶は一人言のような、そうでないような言葉をぼそりと呟くと言葉を続けた





「...分かりました。ですが、これだけは約束してください。」





私と不死川さん、その他信頼できる相手しか入れないこと。




その約束に、Aは頷いた




『ありがとう、私は幸せ物だ』



嬉しそうに顔を向けるをAを見て、胡蝶は静かに微笑んだ






遠いあの人に面影を重ね、胡蝶は静かに邸を出た。







⌒(ё)⌒
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おもち - 面白過ぎる…!! (2021年9月22日 20時) (レス) @page24 id: fc046bdd74 (このIDを非表示/違反報告)
狼犬 - 更新、頑張ってください!!応援しいます!面白かったです (2021年1月3日 12時) (レス) id: 9d56067a81 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - 物語が面白くて更新が待ち遠しく感じます。応援してます! (2020年5月29日 4時) (レス) id: 448852077c (このIDを非表示/違反報告)
てふ。 - すごく面白いです!更新楽しみにしてます。頑張ってください (2020年5月15日 14時) (レス) id: 3b6a04b6eb (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 癒未が自分の行いを反省して改心してほしいと思います。夢主柱達に謝ってほしいです。悪女側にも事情があるのかなと思うなんて甘い考えかも知れませんが改心してくれたらいいなぁと思います。長文失礼しました。 (2020年5月5日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゅーめい x他1人 | 作成日時:2019年10月14日 9時

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