駄菓子が６つ ページ6
シャカシャカとラムネの入った物を振る。蝉の鳴き声と共鳴しているようだ。
うつらうつらと目が閉じてしまう寸前で、お兄さんが来る前しようとしていたことを思い出す。
駄菓子を食べようとしていたことをだ。
でもさっきお兄さんから食べさせられて、そんなに食べてはないけどお腹いっぱい。
…そうだ、掃除もしといてやろうとも思ってたんだ。
店の掃除をしようと、掃除道具を探すため店内を見渡した。
それは端っこにちょこんとロッカーの中にあった。
毛先がボロボロな箒、汚れた雑巾、ちりとり、はたき、etc…
掃除機とか置けよ…
そう思いながら箒を手にとった。
カウンターのところへ戻って、そこから掃き始める。
埃やごみを商品につけたり、かけたりしないよう細心の注意を払って。
店の出入り口まできて、ごみ達をそのまま外に掃いて出した。
ほとんど土だしちりとりで取らなくて大丈夫でしょ。
ふぅ、と一息ついた。
ばあちゃんいつ帰って来るんだろう。
………早く帰って来ないかなぁ
今度は、ため息をついて店の中に入ろうとした。
「ワンッ」
背後から犬の鳴き声がした。
なんだと思って振り向けば、中型くらいの犬がしっぽを振って僕を見ていた。
「うわっ」
少し驚いてしまって声が出た。
それにしても、どこの犬…?
「A。今かえったよォ。」
「ばあちゃん！ ……おかえり。」
ニコニコと笑いながら、ゆっくりと歩いてばあちゃんは帰ってきた。
噂をすればなんとやら、だ。
「この子、可愛いでしょう？ 今日からアタシの新しい家族になるのよ。もちろん、Aのにもね？ 」
「家族！？ 」
ばあちゃんから言われた言葉に、また驚くことになる。
ばあちゃんは自分の歳がわかって言ってるのか…？
犬の最後をみとる前に、ばあちゃんがいなくなってる可能性の方が高いし、世話できなくなる日が来るに決まってる。
「もし、アタシがこの子の相手ができなくなった時はよろしくねェ。まあ、そのつもりはないけれどね。」
そういい放つ彼女は、あははと笑う。
なんて無計画な…
犬はというと、へっへっと口で荒い息をしながらずっと僕を見ていた。笑っているように見えた。
しっぽをブンブンとより強く振り始めている。
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壱(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年11月2日 22時) (
レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 主人公の言葉に凄い笑いました笑笑 (2019年10月27日 8時) (レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 壱さん» 一人でテンション上がりまくってました!あと15ってショタじゃない気してきました... (2019年7月29日 11時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - アリアさん» 気づいてしまいましたか…！(嬉)主人公がひっそりいました。 (2019年7月28日 19時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 今気づいたけど設定2に[先輩を攻略するのは難しい]メンバーがいる!今ごろ気づいた! (2019年7月27日 10時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃ | 作成日時：2019年2月25日 21時
