駄菓子が40と2つ ページ43
.........
『聞いてよ！ A！
なんかさー、自分のこと好きな人から向けられる目ってあるじゃん？』
『あー、知らんけど』
僕より小さい彼は、急に話し出した。
僕は適当に流すことにした。
『それがさー、男から向けられた時のこのざわざわってゆーか、ぞわぞわってゆーか、………分かんない？』
『男からモテてるってこと？』
『いうなぁ！！！！』
彼は僕の罪深き口を閉じに飛びかかってきた。もちろん、逃げた。
『いいじゃんモテて。おめでとう』
『嬉しくないし！ いや、まぁ、アイツからだったら…』
ゴニョゴニョという最後は聞こえなかった。
大学生な彼は男からモテていろいろ複雑らしいなと、つい先程男に告白されていろいろと複雑な奴が思う。
『Aはさ、男からーとか、ないの？』
『……っいや、いやいやいや、な、ないよ』
嘘です。ありました。つい先程。
少し動転してしまった。気づかれてないだろうか。
『ほぉ〜？』
にやり、と笑い、獲物を捕らえるような目が、僕を射抜いた。
全力で逃げようとした。
『ま、男(同性)だからって、頭ごなしに、拒否するのはオススメしないぜ？ オレが言えたことじゃないけどさ』
思わず、彼をガン見してしまった。
.........
『うぅぐすっ…河井くん、容赦ない…』
『気になるじゃん。ほらほら』
およよ、と泣き真似をする図太くなった彼は、僕に煽られながらも話した。
『…うーんと、ね、…………ど、どんな感じなんだろう？』
逆に聞かれた。
知るかと答えると、だよねー、という顔を(髪で隠れてほとんど見えないが)された。
『……普通、な感じがする。女子と付き合うようなのと同じ、かな？ いや女子と付き合ったことないけど…
す、好きになっちゃった相手だし、同性とかあんまり気にならないし、………いや結構気にするけど、一緒に過ごしてると、楽しい、デス……』
話し切った彼に、なんだか感心してしまって拍手をした。
『河井くん、男の人好きになったの？』
そして投げられた豪速球に、僕の心臓が止まった。
.........
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壱(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年11月2日 22時) (
レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 主人公の言葉に凄い笑いました笑笑 (2019年10月27日 8時) (レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 壱さん» 一人でテンション上がりまくってました!あと15ってショタじゃない気してきました... (2019年7月29日 11時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - アリアさん» 気づいてしまいましたか…！(嬉)主人公がひっそりいました。 (2019年7月28日 19時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 今気づいたけど設定2に[先輩を攻略するのは難しい]メンバーがいる!今ごろ気づいた! (2019年7月27日 10時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃ | 作成日時：2019年2月25日 21時
