駄菓子が30と2つ ページ33
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あっという間に冬休みに入った。
この時期は高校受験があるから、勉強をしないといけない。
でも僕は、やっぱりだらだらしていた。こたつさいこー
勉強をしないといけないけど、やる気が出ない。
夏休みみたいにできないのだ。
年越しまでに宿題終わらせるとかヤバイでしょ。
「ぐぇぇ...」
情けなくうめき声を上げながら、ゲームを続けた。
「明日餅つきで島行くけど、勿論一緒に来てくれるんだよね? 」
「当たり前じゃん」
僕の返答に満足したのか、母さんは明日の準備を始めた。
その様子を見ながら、やっとこの日が来たんだな、と深く息をつく。
短いようで長い時間だった空白の時間。久しぶりにお兄さんと会ってどんな風に話せばいいのか分からないし、どんなテンションで話していたか、忘れてしまった。
でも、なんとかなるの精神で頑張ろうじゃないか。
翌日、僕は行の車の中で爆睡しながらも、ばあちゃんの家に向かうのだった。
「A、なっちゃん。ほらはやく餅丸めて!」
家に着いた早々にばあちゃんに、機械でつき終えた餅をどどんと出され、餅を丸める作業に入った。
「嘉那子はまだ来てないの?」
と、母さんがばあちゃんに聞いた。
嘉那子、というのは、母さんの妹だ。二人子供持ちの。
「聞いてないわよ。遅れるんじゃないかしら」
餅にあんこを包みながらばあちゃんは答えた。
その後しばらくは、3人で近況だったりを話していた。
ちらちらと店先を盗み見ていたけど、お兄さんが來る様子はなかった。
お兄さんが僕とのことを忘れてしまったのではないか、と一抹の不安を感じていると、嘉那子さんが家に到着した。
「A−! 久しぶりー!」
わー、とハイテンションで抱き着いてきた彼に、離してほしい眼差しを向ける。
僕と同じくらい...いや、僕よりも背が低い彼は、嘉那子さんの息子で、僕の従兄弟だ。
一応言うと、年上である。
「冬くん来れたんだ」
「おうよー!」
大学生な冬くんは、いろいろ忙しいらしく、今日の餅つきに行けないと聞いていたんだけど。
まあ、身長の伸びが怪しい冬くんを見て安心してしまった。
〜〜〜〜〜〜
ダラダラと過ごせる休みをください...
更新は今までより遅くなっていきます...
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壱(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年11月2日 22時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 主人公の言葉に凄い笑いました笑笑 (2019年10月27日 8時) (レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 壱さん» 一人でテンション上がりまくってました!あと15ってショタじゃない気してきました... (2019年7月29日 11時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - アリアさん» 気づいてしまいましたか…!(嬉)主人公がひっそりいました。 (2019年7月28日 19時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 今気づいたけど設定2に[先輩を攻略するのは難しい]メンバーがいる!今ごろ気づいた! (2019年7月27日 10時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2019年2月25日 21時