駄菓子が10と７つ ページ18
「へー…」
その一言でしか反応が出来ない僕は薄情だろうか。
今、半年以上前の話をされてもどうこうできないし、いきなりこんな話になって頭が上手く飲み込めていない。
「…ありがとう、お兄さん。」
でも、感謝はしなければいけないだろう。
「どうしたんだい、急に…」
お兄さんは、何故僕が感謝したのかよく分かっていないみたいだ。
「いや、だからさ、ばあちゃんがオレオレ詐欺に引っ掛からなかったのは、あの場にいて止めてくれたお兄さんのおかげでしょ？」
「そ、そうかい？」
僕がまっすぐお兄さんを見て、事実を理由として言ったら、頬や耳をやや赤くして、照れていた。
え、自分が止めたって自覚なかったの
「お兄さんの話を聞く限りだと、電話をしてきた相手って男だったの？」
「みたいだね。おかげで詐欺だと簡単に気づけたんだ。まあ、幸さんは電話で騙された時丁度眠かったらしくてね、内容をうつらうつら聞いていたら流されてしまったみたいだ。」
そういえば、不意に、その時期のことを思い出した。
なんか、ばあちゃんから電話が掛かってきて、仕事がどうとかお金がどうとか訊かれた気がする。姉ちゃんが。
姉ちゃんは、「…は？ 仕事上手くいってるけど？」と面倒くさそうに返していた。
もしかしたら、あの時詐欺事件があったから確認したんじゃないだろうか。
知らないけど。
……よし、この話をポスターで描けばいいか。
そう思い付いて、ポスターに下描きしたのを消しゴムで消した。
「なにかいい案でも思い付いたかな？」
「うん」
…もしかして、お兄さんはアイデア提供のためにあの話をしてくれたのかな？
………たまたまかな。
アイデアがどんどん浮かんできて、(鉛)筆が進む。
僕が下描きを描き終わるまで、二人共喋らなかった。
お兄さんをチラリと見てみると、慈愛の目で見てきていた。
…ちょっとやりにくかった。
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壱(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年11月2日 22時) (
レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 主人公の言葉に凄い笑いました笑笑 (2019年10月27日 8時) (レス) id: 92785b223f (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 壱さん» 一人でテンション上がりまくってました!あと15ってショタじゃない気してきました... (2019年7月29日 11時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - アリアさん» 気づいてしまいましたか…！(嬉)主人公がひっそりいました。 (2019年7月28日 19時) (レス) id: 16a8646f1c (このIDを非表示/違反報告)
アリア - 今気づいたけど設定2に[先輩を攻略するのは難しい]メンバーがいる!今ごろ気づいた! (2019年7月27日 10時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃ | 作成日時：2019年2月25日 21時
