秘匿のオフィスラブ【JM】 (ページ5)

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ジミンはやっぱりモテるんだなぁ…。

なんて、目の前でしゃがんで資料を拾うのを手伝ってくれている、
可愛げのある女の子を見て思う。他に集まってる子たちも可愛い子たちばかりだったし。

若さといえど、専務という壁を越えてまでああやって聞いてくるのはある意味すごいと思うけど…

「すみません、ありがとうございます」

「いーえ、…あ、そういえば、Aさんもだ、全く噂聞きませんけど、…Aさんってお付き合いされてるんですか？」

「あっ、経理部のAさんって、この人…？」

資料を拾ってさっさと退散しようと思っていたのに、そうはいかないみたい。
なんか、標的が私になってしまった。

えっ、私ってそんなに知られてるの？
本当に私のことなのかと疑ってしまう。ただの経理部の主任だし、目立つのは避けたいんだけど…

わ、どうしよう。周りの女子が私を見るから、ジミンもこっちを見ざるをえなくなってしまっている。

1年くらいはわりと何もなく順調だったからこんなのは初めてで、少しスリルを感じるというか…

「えっと、今は特に…ちょっと急いでるので、行きますね」

私の答えを待って、しんとした中で声を発すのは少し緊張したけど、
ありがとうございましたと言ってなんとか資料室に向かうことに成功。

なんかちょっと危なかったかな。

歩き始めると、少し離れたところから「じゃあ僕もこれで」というジミンの声がして。
なんだか少しほっとした。