【約ネバ】過保護通り越してなんだこれ。

・続 ページ9

あれから私が気が済むまで泣かせてくれたドンは、服がびしょ濡れになったから着替えてくる。と言って悪戯っぽく笑った。自分のせいで濡れてしまった服を見て、無意識に「ごめんなさい」と言ってしまった。
それを聞いた彼は困ったように眉を下げ、あんまり自分を卑下すんなよ、と言って出ていった。
……ヒゲってなんだろう。

それよりもドン先生が居なくなって1人なうですよ。どーしよ。
まぁやる事は決まってるんだけどね。


『お家探検じゃー！！』
説明しよう！お家探検とは人の家を探検というなんとも最低な行為のことだ！！
ちなみに作者はお家探検自体は好きだがやると良心が傷んで目の前が霞んで胸が痛くなるぞ！

ちなみにドンは今脱衣場で服を着替えているはずだ！つまりそこを避けて行けば気づかれることは無いはず！

「何がお家探検だよバカ。」
『うぇぇドン！？ いつのまにっ』

このやろーと言いながら私の髪をぐしゃぐしゃ撫で回すドン。
やめてやめて。私それにセット5時間かけてるんだから。

「……あ、そういえばノーマンとレイに連絡しといたからな。」
『れ、ん……絡？』

ぐしゃぐしゃに撫で回していた手を止め、次は手を櫛のようにして髪をとく。
あれ、私ドンにノーマン達の連絡先教えたっけ。
……え？思考停止している所でピンポーンとインターホンが。
待って待って。いまこの瞬間のインターホンとか超怖いんだけど。

「はーい。」
フリーズしてる私を置いていって嬉しそうに玄関へ行くドン。

ガチャッと音がしたと共に走ってこちらへ向かってくる足音。
なんのホラゲーだこれ。


「A！！」
「Aちゃん！！！」

という言葉と共に抱きついてくるレイとノーマン……え？
「実は俺とレイとノーマンは昔からの友人なんだよね。」
にひひ、と笑うドン。世間は狭いんだな。と他人事のように考える。

「ごめん、ごめんね！つまらない事でいじけて。」
『ええんやで。』

「あの時はちょっと口が悪すぎた……」
『おん。ええで。』

真剣に謝ってることは伝わるが、今はそれどころじゃない。え、3人は友達？
じゃあ今でドンにやってきたことは全てノーマンとレイに筒抜けだったの……？

身体に力が入らない。てか2人とも抱きしめる力強すぎでしょ。暑いわ。
でもこの2人に抱きしめられてる感覚は嫌いじゃないなと思い私も抱きしめ返す。

「お前らいつまで俺の家にいるつもりなの。」
『ほんとそれな』

ちなみに家までレイの車で送ってもらいました。

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