白黒パンダ (ページ16)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:8,260 hit

一人ページ16

白「……しくじった」

くぐり抜けた先には数え切れないほどの呪霊が集って私を見ていた
すごい数……これ呪力持つかな

白『白兎……黒兎』

今日持ってきた紙はざっと100枚程度
親指を噛むと血がダラダラと出てくる
6枚紙を咥えて一気に式神を呼び出した
私が合図を出すと白兎が前に出て白い粉を撒き散らす

白「爆々(ばくばく)」

下がっていた黒兎が一斉に爆破を起こし白兎の粉に着火して粉塵爆発を起こす
付近の呪霊は吹っ飛んだ
先制攻撃は重要だ
余程広いのかあっという間に視界から煙が消えたが目の前に広がる光景は初めとさほど変わらない
これは骨が折れそう

白「……折れたらどうしよう」

腰にさしていた龍刀を鞘から抜き構える
正直言うと龍刀が折れてしまったら式神だけで戦うのは呪力が持つか曖昧だ
襲いかかってきた呪霊から順番に切っていく
こんな時に兄さんが居てくれればな…

白『白狼……黒狼』

また2匹式神を呼び出して適当に呪霊を喰わせる

白「よっこらしょっと」

ぴょんぴょんと呪霊の頭の上を移動しながらなぎ倒していく
下を見ると2匹も着々と呪霊を喰っていた
さっきから切っても切ってもキリがないところを見ると無限湧きのように思える
恐らく中心となる呪霊がいてそいつを倒せばゲームセット。私の勝ちだ

白「1番呪力が強いところが中心」

意識を集中して呪力を探ってみる
何せこの数だ、呪力が入り交じってよく分からないことになっていたが何となくだが場所は掴めた気がする

白「……あそこか」

丁度私の真上、他より強い呪力

白『黒鷹』

呪霊の頭から乗り換えて真上に上昇する
案の定ほぼ天井と近いところに主格はいた
口から大量の呪霊を吐き出している
……キモチワル

襲いかかってくる呪霊を上手く交しながらポシェットから一気に10枚程度呪符を取りだして式神を呼び寄せる

白「爆々！！」

初めと同じように辺りが煙に包まれる
噴煙に紛れるように呪霊の攻撃を交しながら脳天に龍刀を突き立て思いっきり身体ごと真下に落ちると呪霊は奇声を発しながら真っ二つになりパラパラと消えていく
落ちていく私を上手く拾った白鷹の頭を撫で当たりを見渡す

白「……最悪」

主格を消しただけじゃ残りの呪霊は消えないようで結局私が1匹ずつ倒して開放された