sweet lover

涙 ページ46

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‘Ryota’








今日は個人の取材と収録だけだったから


早めの切り上げで20時に終わる








ﾋﾟｺﾝｯ









A今日会える?








AからのLINEにすごく舞い上がる




会いたいと思ってくれてるんだ








久しぶりに会えるから








収録とかも滑らなかったし



噛まずに取材も受けれた








ルンルンな気分でAの家へ行くと






少し暗いA









涼太 ｢どうしたん？｣









『別れよ』









涼太 ｢えっ？｣








『別れよっか？』









Aが放った1つの言葉で



思考が止まる









涼太 ｢なんで？｣








『疲れた』

『会いたい時に会えないし普通の恋がしたい』








涼太 ｢嫌いになった？｣








『うん。嫌いになったよ。』









嘘だって言って欲しかった。




好きって言って欲しかった。








Aの隣は俺しかありえないし

俺の隣はAしかありえないと思ってたのに。









涼太 ｢好きだったの俺だけかぁ。｣








『涼太ばかだもん全然気づいてくれない。』








そんな感じなんだ



じゃあ旅行の時も好きじゃなかった？






あれだけ幸せそうだったのに？







考えるのも辛く苦しくなってきた









涼太 ｢ごめんね。帰るね。｣







『…』







涼太 ｢嫌いって言ってるわりに涙出てるよ？なんで？｣









Aの顔を見ると



1粒の涙が流れた






その後にすぐ1粒また1粒と









『っ、』







涼太 ｢まあ、いいや、またね｣









そんなことが言いたい訳じゃない





なんで？って抱きしめてあげたい









君の心に寄り添おうとしない俺はただの馬鹿だ。









君のことを思うとこんなに涙が出てるのに。





扉を閉めた瞬間涙が止まらない。








帽子を深くかぶって







涙が止まるのを待つが






止まらないみたいだ。









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