Lie.

ep6. ページ6

〜♪〜♪〜♪

鳴り止まない電話

出ないと言う選択肢はない。

だって出ないとジミンくんが不審がって、

今日伝えた店に来てしまうかもしれないから。

A「ごめん、電話でるね、」

そう一言言うと、テヒョンはベッドから出て

気を使ってくれたのかリビングの方へ行ってしまった。


A「もしもし、ジミンくん？」


JM「ごめんね忘年会中に、酔ってないか心配で確認の電話しちゃった」


そう言って電話越しでふふっと笑うジミンくん


A「あ、うん全然酔ってないよ！ジミンくんたら心配性なんだから〜」


そう言って私もふふっと笑い返す





JM「随分と周り静かだね？」



この一言で私の心臓のバクバクが始まった



A「あー、？ジミンくんから電話かかってきたから急いで外出たんだよ。だからかな？」


不審がられないように、冷静に冷静に話す。


リビングの方に少し目をやると、ソファに座り


少し俯いたままタバコを吸うテヒョン。


胸が痛い。



JM「そっか。会いたくなっちゃった。帰って来れそう？」



まだテヒョンとあって2時間しか経ってない。


時間だって20時半。


乗る予定だった電車の時間まで3時間もある。



A「今は一次会だから抜けられないの。ごめんね。二次会は行かずに帰るから、、待てそうかな？」


JM「うん、Aが帰ってくるまで起きて待ってる」


そう言うジミンくん。


前だったらそれすらも愛おしいと思えたのかな。


でもなんだか今は、圧をかけられてるような、


そんな感じがして怖くてたまらなかった。


電話を切って、私もリビングに向かう。





A「ごめんね、今、だ、」


TH「旦那から？」


私が言う前に先に言葉を発し、少し寂しそうな顔をするテヒョン。


A「そ、そう、、ごめんね、、早く帰ってきて欲しいって」


TH「そっか。もう、帰る？」


そういうとテヒョンの目線はまた下の方に。


A「二次会には行かないって言ったから、あと1時間半くらいしたら帰ろうかな。」


TH「そっか、」


いつも笑顔のテヒョンが、とても切なそうな顔をした。


見てもたってもいられなくて、気づいたらテヒョンの座る椅子の後ろに立ち、


後ろからテヒョンを抱きしめていた。


TH「ふ、俺、酷い顔してたよね(笑)ごめんごめん」


そう言って無理やり四角い口の笑顔で笑う。


私のする最低な行為が、テヒョンの素の笑顔さえ奪ってしまう。


TH「俺そんな事されると勘違いしちゃうよ」

ep7.→←ep5.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す