Lie.

ep5. ページ5

TH 「あっ、あっ無理、、いきそっ」


いやらしい水音が部屋に響くのと同時に
テヒョンの動くスピードがどんどん早まる。


TH「A っ、、 A好きだよっ、、アあっ」



テヒョンはこうやって私に言葉で愛を伝えてくれる。
でも私は言葉に出せない。言葉に出したら本気で好きになってしまいそうで。
私にとってこの行為は、いつも悩みを聞いてくれるテヒョンに対してのお礼。
お礼って綺麗事で済まない事をしてるのは事実だけど。



A「テヒョっ私もうだめッ、あアッ ッッ」


TH「俺、こうしてるだけで幸せ」


そう言われてどこか悲しくなった。
申し訳ないことをしている気分になって。



気付いたら私は涙を流していた




それに気付いたテヒョンが腰の動きを止め、
私の中からそれを抜く。

流れる涙を指で拭ってくれる。


TH「どうしたの？ごめんね泣かないで」



辛かった。


結婚している私は、テヒョンの気持ちには答えられない。


そして同時にジミンくんに対しての裏切り行為だと改めて思い知らされる。



A「ごめん、、ごめんなさい」



いつもは泣かないのに、この日は涙が止まらなかった



一回きりで終わると思ったこの関係が終わらせられなくて


長引けば長引くほど、私は答えられないのにテヒョンが私に向ける愛は大きくなってしまう


どうすればいいかわからなかった



〜♪〜♪〜♪〜♪



TH「電話？」


A「この音私だ」


枕元に置いてあった光る鳴る携帯の画面に目を向ける



そこに表示された名前


"ジミンくん"



恐怖と悲しみが一気に襲ってきた

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