死んだ同僚が子供の天使になって帰ってきた。

料理 ページ8

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太「咖喱を作る事にしたよ。」



『…咖喱か。』



太「如何かした？」



『否、知り合いに咖喱好きの奴が居てな。』




…ま、真逆、ね。



太「材料は揃えてあるから、早速作ろーう！！」



『お、おーう…』



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太「…綺麗に切れない。」



『お前は先ず持ち方も駄目だ。

ほら、猫の手と云うだろう？

こう！』




猫の手をして見せてくれる。




……可愛い。



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太「後は煮込むだけだね！」



『嗚呼……待て太宰。

その手に持っている調味料は何だ。』



太「え、これ入れるんだけど…」



『絶ッ対駄目だ！！』



太「えー…国木田君のケチ。」



『何とでも云え。』



太「せめてこれだけは…駄目？」



『…これ、辛い奴じゃないか。

別に良いが…食えるのか？』



太「勿論！

友人がこれよりもっと辛い咖喱を食べていたからね…

少し慣れようかな、と！」



『そうか…

そう言えば、彼奴も辛い咖喱が好きだったな。』




…やっぱり。



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太「出来たぁ！！」



『…俺が居なきゃ駄目だったな。』




な、何のことやら！！




太「さ、さーて！お味は…

……辛っ！！」



『余り入れてなかった筈だろう？

…………待って辛い無理だ』



太「……織田作って凄いんだな…」

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