591話 ページ36
不終side
あいも変わらずヴィランの捕縛に向かって駆けながら話をする
把握して、予測してるんだ。コイツは
自分にできることを妥協しないように
徹底的に、己の全てを使っている
その心意気、信念、能力、全てが言わずもがな合格ラインを突破している
コイツをうち以外にやるなんざ絶対にごめんだ
そう思えるような奴に出会うとは、まさか思ってもいなかったが
不終「＿＿＿＿＿＿わかった」
目的地について、そこにいたヴィランを地面に叩きつけ、腕をひねり上げ、背を踏む
ついでのようにそれを済ませて、久しく高揚したまま満足気に笑うシャハルを見た
不終「黒星に伝えとく、インターン生が一人来るってな」
正直嫌な予感しかないが、トリックにも伝えておこう
どうせあの爺さんのことだ
神野のシナリオを書いた張本人であり、見事に台本通りに進めやがったコイツを気に入ってないわけがねぇ
このことを伝えれば、また愉悦に満ちた顔をして＿＿＿＿心の底から純粋に喜んで、コイツを待ち望むだろう
『どうも。助かります』
不終「はっ、端からこうする気しかなかったくせによく言うよ」
『そりゃあ勿論』
強い奴は好きだ
ただ強いという意味ではなく、芯が強い奴
のらりくらりとした柔軟さがあって、しかし誰にも譲らない“絶対”がある奴
そしてその“絶対”のために、己がよしとしたことはなんでも出来る
罪を罪だと、悪を悪だと認識したまま。それでもその罪を誇りにして自分に生きる強さを持った奴
特に強い女は尚更好きだ
何にも染まらない気高さを持って、容赦なくその牙を向ける
しかし無情ではなく、存外情に溢れた、そんな女が好きだ
強い女はいいだろう？
惚れた腫れたなんてちっさなことは投げ捨てて
リカオンのオスが群れのリーダーたるメスに従うように、俺はそんな強い女に惹かれる
あーあ、俺も気に入っちまったわ、コイツ
あぁ、勿論恋愛事じゃねぇぜ？
そんなお遊びじゃねぇよ
不終「で、いつから来るよ」
『学校休みすぎるのもあれなんで、取り敢えず次の休日に』
不終「あぁ、それも伝えとく。楽しみに待ってるぜ？」
『面倒事持ち込みますよ〜？』
不終「お前がつまらねぇもん持ちこみゃしねぇだろ。歓迎しとくよ」
『わぁ太っ腹。ふふ、やっぱり御宅にして正解だ』
不終「そりゃ嬉しいな？」
お互い笑い合って、それから、全く同じタイミングでそれぞれ別れた
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あかね - すみませんが、文ストの世界でのことを書いてもらうって可能ですか！？ (3月29日 10時) (
レス) id: ff7b5ca53a (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 零月さん» 返事遅くなりました。よろしくお願いします(@￣□￣@;)！！ (3月19日 9時) (レス) id: 7980a35b29 (このIDを非表示/違反報告)
零月(プロフ) - ふみさん» わぁめっちゃ見たいそれ← 書きます(即答) (3月5日 17時) (レス) id: 16284ecfae (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - いつも楽しく読んでます。あの、なんやかんや(ご都合血鬼術)あってFateのオベロンと高杉晋作と古代王達(できれば千里眼トリオ)と陽月ちゃんとの絡みが見たいです!書いてほしいです (3月5日 15時) (レス) id: 6a76373744 (このIDを非表示/違反報告)
３ - あのぅ……紅蓮ちゃんの文スト世界にいた頃を書いて頂きたいです！ (2月21日 22時) (レス) id: e5dd671507 (このIDを非表示/違反報告)
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