584話 ページ29
陽月side
一先ずそこらの巡回
このところ、やはりというかヴィランがポツポツと出現し始めている
まぁ、この程度なら抑え込めるけどね
裏社会は情報の巡りが速い
少し手を加えてやれば、また新しく“噂”が流れるだろう
“姿を見せず、密かにヴィランを狩る者がいる”
といった具合でね
私がそういうことをしている、というのは公表していない
姿は見られないようにしてるし(両親や雄英、一部のヒーローは除く)
そもそも私、標的を逃すような真似しないからね
確実に捕らえるようにしてるよ
ただ、そろそろ仄めかしてもいいかなとは思ってるけどね
勿論、ヴィラン側限定で
普通に公表するのはまぁ無理だわ
でも、私のチートっぷりは体育祭で既に知れ渡ってるし、両親のことも大抵知ってる
バレてはないけど、神野の件に私が作戦という意味で絡んでるという噂を、流そうと思えば流せる
それを広めることも勿論出来る
そうなるようにそれとなく誘導してやれば、案外広まるんだよ
裏社会ではそういう情報こそみんな欲しがるからね
そしてその分、最初は舐めてかかってくるから見せしめに残らず捕える
その後は噂が広がって警戒しだすので、手を抜かずやっていけば多少は抑止力になるだろう
多分、だけどね
少しずつ、私を彼らの脅威にしていこう
平和の象徴なんて優しいものじゃない、恐怖として
私はもっぱらそっちに向いてる
この辺は前世の経験が生きる
『取り敢えずは「脅威がいる」という認識から。その後「特定の脅威」とし、またその後に「シャハルという脅威」
……そううまくもいかないだろうし、時間も少ないからなぁ』
まぁ、立て直すための柱の一つくらいにはなるだろう
これでどうこうは流石に考えてない
悠長になんてしてられないし、私は強くはあるけど万能ではない
何でも出来る全能神じゃないんだ
一人の人間でしかない
出来ることは僅かにしかないんだ
私にできるのは、冬を耐え忍ぶヒントを教えること
そして春の存在を教え、その道へ誘うこと
牢獄は、閉じ込めるものであると同時に、守ることもできるものだ
冬の牢獄は寒く厳しいが、それは敵も同様だ
吹雪で背後を遮り、退路を閉ざすことで春へ誘導する
凍てつく寒さに晒し、冬を越すための力と知恵を身に着けさせる
吹雪で囲うことで、閉ざすことで、その背を狙う刃が届かぬように
真白の冬に、無用な紅が流れぬように
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あかね - すみませんが、文ストの世界でのことを書いてもらうって可能ですか！？ (3月29日 10時) (
レス) id: ff7b5ca53a (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 零月さん» 返事遅くなりました。よろしくお願いします(@￣□￣@;)！！ (3月19日 9時) (レス) id: 7980a35b29 (このIDを非表示/違反報告)
零月(プロフ) - ふみさん» わぁめっちゃ見たいそれ← 書きます(即答) (3月5日 17時) (レス) id: 16284ecfae (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - いつも楽しく読んでます。あの、なんやかんや(ご都合血鬼術)あってFateのオベロンと高杉晋作と古代王達(できれば千里眼トリオ)と陽月ちゃんとの絡みが見たいです!書いてほしいです (3月5日 15時) (レス) id: 6a76373744 (このIDを非表示/違反報告)
３ - あのぅ……紅蓮ちゃんの文スト世界にいた頃を書いて頂きたいです！ (2月21日 22時) (レス) id: e5dd671507 (このIDを非表示/違反報告)
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