580話 ページ23
陽月side
俊典「長いことヒーローやってきて、思うんだよ。爆豪少年のように勝利に拘るのも、緑谷少年のように困っている人間を救けたいと思うのも
どっちが欠けていても、ヒーローとして自分の正義を貫き通すことはできないと」
それは、私も常々実感してる
勝つことも、救うことも重要で
けど、その言葉にとらわれて、意味がおざなりになってもいけない
難しいよ、両立させるの
俊典「緑谷少年が爆豪少年の力に憧れたように。爆豪少年が緑谷少年の心を畏れたように。気持ちをさらけ出した今ならもう…分かってるんじゃないかな」
この幼馴染は、いいものを持っているというのに面白いくらいに生かせてない
これからだよ
これから、その先に行くんだ。歯ア食いしばって、打ちのめされようとね
俊典「互いに認め合い、まっとうに高め合うことができれば、救けて勝つ、勝って救ける、最高のヒーローになれるんだ」
それができるかは、君たち次第だよ
爆豪「………………そんなん、聞きてぇワケじゃねぇんだよ」
座り込むと、勝己くんは顔をうずめた
そこから聞こえた言葉は、障害物のなくなった川のように、穏やかに素直に流れた
爆豪「おまえ、一番つえぇ人にレール敷いてもらって…敗けてんなよ」
緑谷「………………強くなるよ。君に勝てるよう」
爆豪「…はぁ……デクとあんたの関係知ってんのは？」
『リカバリーガールと校長、そして私だね』
爆豪「…バレたくねぇんだろ、オールマイト。あんたや陽月が隠そうとしてたから、どいつにも言わねぇよ。クソデクみてぇにばらしたりはしねぇ」
『うん、秘密ね。大丈夫、夜は秘密事を飲み込んで、ちゃんと朝を譲ってくれる』
夜は隠してくれる
夜は、ちゃんと隠す
来るべきその日まで、飲み込んでおく
夜たる私として、君の決断を無為にしないと、誓うよ
口にはださないがね
『じゃ、詳しい説明していこうか』
夜は嫌いだ
私にとって、夜は睨むもので、平穏を守らないといけない時間だから
鬼殺隊が活躍するなんて、そんなこと起こらないほうが良かったし、起こるべきじゃなかった
それで救われた子がいることは、一旦別として
守るまでもない平穏を、”守らねばならない状況になる”のが心底嫌だ
夜が”夜”以上の意味を持つようになるのが、嫌いで嫌いで仕方ない
でもこうして静かに見守って覆いつくしてくれる、そんな本来の夜は、大好き「だった」んだ
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あかね - すみませんが、文ストの世界でのことを書いてもらうって可能ですか！？ (3月29日 10時) (
レス) id: ff7b5ca53a (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 零月さん» 返事遅くなりました。よろしくお願いします(@￣□￣@;)！！ (3月19日 9時) (レス) id: 7980a35b29 (このIDを非表示/違反報告)
零月(プロフ) - ふみさん» わぁめっちゃ見たいそれ← 書きます(即答) (3月5日 17時) (レス) id: 16284ecfae (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - いつも楽しく読んでます。あの、なんやかんや(ご都合血鬼術)あってFateのオベロンと高杉晋作と古代王達(できれば千里眼トリオ)と陽月ちゃんとの絡みが見たいです!書いてほしいです (3月5日 15時) (レス) id: 6a76373744 (このIDを非表示/違反報告)
３ - あのぅ……紅蓮ちゃんの文スト世界にいた頃を書いて頂きたいです！ (2月21日 22時) (レス) id: e5dd671507 (このIDを非表示/違反報告)
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