【東京喰種】孤高の殺人者【男主】

No.38 ページ40

フッ＿＿＿＿＿＿。




Aくんが飛び出すと同時に、赫子と赫子がぶつかり合う音が教会中に響き渡る。



金「は、早い・・・。」



羽赫は確かトーカちゃんもだったよな。


スピードが速くて手も足も出なかった思い出がある。





あ「だぁっ！！！！」




赫子と剣のダブル攻撃には月山さんも苦戦している。




月「カルマート、落ち着きたまえ。」

あ「落ち着くわけねぇっ！！」



Aくんが剣先を月山さんの頬にかすめた瞬間だった。




グチュッ、と歪な音がこだます。



あ「ぐっあっ・・・！！」

月「体力が限界かい？スピードが落ちているよ。」

あ「ぐふっ・・・。」



Aくんの身体からは月山さんの赫子が突き出している。



赫子から伝わったAくんの血を舐める。


月「トレビアーンッ！！最高だっ！！」

あ「てめっ・・・、ふざけるなっ・・・！！」


金「Aくん・・・っ！！」

あ「け、研くん・・・！！来ちゃだめ・・・！！」



遅かった。


月山は俺から赫子を抜くと、今度は研くんに突き刺したのだ。


金「があああああっ！！！！！！」

月「いいね・・・！！最高だよっ！！」



くそっ・・・。

よりによって、体調悪いとか・・・。




また俺は大切な人を守れないのか・・・？









ト「・・・諦めてんじゃねーよ、A。」

あ「ト、トーカ・・・！？」

ト「３人いるの珍しいから、後付いて行ったんだよ。そうしたらこの有様・・・。」

あ「・・・ごめん。」

ト「ったく、いつもはあたしより強いのに・・・、貸し１つだからね。」

あ「俺の方が・・・貸してる・・・。」







トーカの背中から鮮やかな赫子が生まれる。




ト「さあ、行くよ。クソ美食家(グルメ)＿＿＿＿＿＿＿＿。」

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