【東京喰種】孤高の殺人者【男主】

No.12 ページ13

時間はとんで、放課後


ー部室ー


あ「・・・。」ガラッ

天「んねー、A、数学の時間、トイレ我慢してたんだってｗｗ？」

あ「・・・トイレ？」

由「違う。暑かっただけでしょ。」

あ「・・・桜木、言ったのか。」

桜「あ・・・ははは、ゴメンちゃい！！」

あ「・・・ま、いいけど。」

天「ってか、今日寒かったっけ？」

由「A、寒がり。」

天「そっか！」



何気ない会話。




俺はその会話さえも警戒心を抱く。






桜木が荷物を椅子の上に置き、中をあさりながら言った。








桜「昨日のニュース見た？」

全「？」

桜「ほら、路地裏で男子高校生が喰種に殺されたって話。」

全「！！？」

天「マジかよ！？」

桜「親父、〔ＣＣＧ〕で働いてるんだけど、その子は３人で帰ってて、１人だけ喰種に襲われて川に骨が捨てられていたらしい。選んだんだぜ？３人の中からさ。」

由「その子が１番美味そうだったから・・・。」

桜「そうかしれないよな〜。んで、学校のポストに、血がついた男子高校生の生徒手帳がついてたんだってさ。」

天「怖っ！」

桜「その喰種は手袋とかしてたから、指紋とかの証拠が一切なく、生き残った２人も暗くてよく顔が分からなかったって。・・・けど、」

天「けど？」




桜「身長が低くて、犯人は多分子供の喰種だと判断したらしい・・・。」

あ「！！」







天「・・・？A、どうしたんだ？そんなに険しい顔して。」






ばれた・・・。




昨日、喰ったばかりなのに・・・。





〔ＣＣＧ〕にばれるのは当たり前なはずなのに、今回その事件を担当しているのが桜木の親だなんて・・・。






天「お〜い、聞いてるんだけど。」

あ「あ、ああ。いやだってほら、俺達と同じ子供が人まるまる喰っちゃうんだろ？考えるだけでも恐ろしいなって。」

由「俺もそう思う。」

桜「だよな〜。早く、死んでほしいよな、危ないし。」






死んでほしい。






こいつ等が俺に対して言っている。






俺は、半分人間の血が流れているのに・・・。









やっぱり、受け入れてくれないんだ。

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