【オリジナル】あんた/貴様にとって俺はどんな存在？【男主】 (ページ10)

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＃８ページ10

あ「・・・忘れてた。」

光「な、何が？」

あ「買出しに行くの。」

光「ふぅ～ん。」

あ「・・・ついでに案内するよ。」

光「え、いい。」

あ「いいから。」

光「・・・ったく、分かったよ。」

むう・・・、こいつ、結構強引だなー・・・。

ー下町ー

あ「ここが、まぁ賑わってるとこ。」

光「・・・・・・。」

あ「・・・どしたの？」

光「・・・いや、不清潔だと思って。」

あ「確かに道端は汚物が凄いけど、食べ物はまあ大丈夫。ちゃんと洗うしね。」

光「・・・。」

あ「ほら、ボーっとしない。狙われる。」

光「狙われる！？」

あ「・・・体験しないと分からない？想像してみなよ。ここはスラム街。まあこの場所は比較的裕福な奴等が来てるけど、そいつらの金を狙いに来る奴等がうじゃうじゃいる。」

光「気は抜けないってことか・・・。」

あ「そーいうこと。ほら、早く買いに行かないと夕飯にありつけないぞー。」

光「お、おぅ・・・。」

ー肉屋ー

あ「おじさん、この肉もうちょっと安くなんない？」

店「これが限界だ、買わねーならさっさと帰れ！」

あ「そこを何とかさー。」

光「確かに高い。」

店「ああ？」

光「この値段だと、都市の倍の値段だ。ただでさえここは貧しい奴等が沢山いるのに高く設定しすぎじゃねぇーか？」

あ「だって。」

店「う、うるせぇ！！」

光「うるさい？何が？ただ俺は正当なことを言ったまでだ。」

店主の目がどんどん血走ってくる。

あ「・・・光、こいつは少し言い過ぎたかも。」

光「は？」

店「お前等、こいつ等営業妨害だ！殺してくれぇー！！」

店主が大声で叫ぶ。

すると右の方がだんだんと騒がしくなり、その騒ぎの主犯達が顔を現す。

光「なっ・・・！！」

あ「なっ、ヤバイだろ。この店主、防犯代わりに殺し屋と契約してたらしい。肉屋は金持ちだからなぁー。」

光「そ、そんな事言ってる場合かよ！？」

銃で武装した大男達が、俺達の方へ向かってくる。

あ「・・・。(俺１人だったらいけるけど、光がいるし・・・。)」

光「おい！白狼！！」

あ「ああ、分かってる。ひとまずここは退却しよう。」