【オリジナル】あんた/貴様にとって俺はどんな存在？【男主】 (ページ5)

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＃３ページ5

あ「は？

＿＿＿お前、もしかして厨二病ってやつ～？」

光「・・・。」

あ「そして部屋に引きこもるヒキニート。最高だね、最高だわ。

＿＿＿社会の落ちこぼれ君。」

光「！！？」

あ「あれぇ～？反論できない？そうだよね、だって俺の言うとおりだもん。」

光「ぐっ・・・。」

あ「だけどな、お前。

＿＿＿悲しすぎだろ。」

少年は自分の左胸に手を当てた。

あ「ハート。・・・ないの？」

光「！？」

あ「ま、この俺が言うのもなんだけどさー。」

光「・・・うっせーよ、うるせー！！何だよ偉そうに！俺の、俺の何が分かるんだよ！！」

グイッ！！

光「！？(胸ぐら痛い・・・。)」

あ「知らねーょ。あんた、俺に反論すんなら今すぐ殺したっていいんだぜ？」

光「！？」

あ「何だよ、さっきまでの威勢はどこいった？」

光「・・・なせ、離せよ！！」

あ「あ、反論した。」

光「(ヤバい！！)」

あ「＿＿＿あんた何か殺すわけねぇーだろ。ほら立て、ここから出るぞ。」

光「ここからって・・・。」

あ「俺とあんたの新たな人生探しの旅。」

光「旅って・・・、貴様分かってるんだろうな！！貴様は人殺しだぞ！？警察から逃げられると思ってんのか！！？」

あ「警察？何ソレ。警察なんか俺の敵じゃない。・・・本当の敵は依頼主と自分自身だ。」

光「依頼主・・・？」

あ「いいから早くカバンに必要なものを詰めろ！」

少年は焦りながら俺に命令した。

あんな奴の命令なんか聞きたくなかったが今は反論してる場合ではない。

俺は貴重品やなくては生きていけない超薄型タブレット、音楽プレーヤーなどをバッグに詰め込む。

＿＿ふと、一冊の医学本が目に入った。

光「(あの本は父さんが俺に買ってくれた医学本・・・。)」

あの本には、病気・怪我の処置の仕方や薬の種類などが分かりやすく書いてある本だ。

きっと役に立つかもしれない。

俺は余っているスペースに詰め込んだ。

あ「いいか。」

光「ああ。」

あ「今日であんたの家族とはおさらばだ。」

光「・・・家族はもういない。」

あ「そうだったな。さ、行くぞ。」

光「一つ質問。・・・俺は貴様の人質なのか？」

あ「正確には。ま、あんたがそれに対してどう思うかだけど。」

光「絶対殺す。」

あ「んま、それが正論。」

光「・・・。」

＿＿＿思ってもいなかった。俺はこれから家族を殺した奴と運命を共に歩むことになるとは