【オリジナル】あんた/貴様にとって俺はどんな存在？【男主】 (ページ3)

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＃１ページ3

カチっ、カチっ

『＿＿＿＿＿６時になりました。朝のニュースをお届けします。

昨日未明、星峰製薬会長の星峰通さんが何者かに襲われて死亡しました。警察は何者かが恨みを持ち犯行に発展したと思われます。＿＿＿次のニュースです。』

俺の父さんが死んだ。

殺された。

俺の母さんは朝から泣きじゃくってるし俺の一つ上の兄は泣きじゃくっている母さんの背中をさすっている。

母「光・・・、お父さんね、殺されちゃったんだよ？分かるょ・・・ね・・・？」

涙でぐしゃぐしゃになった顔で俺によろよろと歩み寄ってくる。

光「うん、知ってる。・・・兄さんいたの？」

兄「今言うことかよ！！お前、ずっと部屋にいたから分かんなかっただけだろ！？」

光「うっさい。」

＿＿＿ナンデソンナカナシンデルノ？

別に父さんがどうなろうと俺には関係ない。

父さんは俺を嫌ってたんだ。

プログラマーになりたいという夢を固く否定してきた父親。

そんな父親はとても嫌だった。

光「母さんのこと、よろしく。」

兄「おい、どこ行くんだよ！！」

光「部屋。」

バタン、ガチャッ！！！！！！

死んだ。

父さんが死んだ。

これから星峰家はどうなるんだろう。

兄が製薬会社を継いだとしても、もし失敗すれば星峰家はただの落ちこぼれだ。

こんな裕福な暮らしはできなくなるだろう。

＿＿＿知ったこっちゃない。

俺は大人になる前に死ぬんだから。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

スッ

俺は黒光りしている携帯端末をポッケにしまった。

昨日のことはもう報道されている。

やじうまめ・・・。

ブーブー

携帯端末のバイブが鳴った。

あ「メールだ。」

『黒狼。

　完璧だったな。
　
　報酬は口座に引落しておく。

　それともう一つ仕事を頼みたい。

　＿＿＿＿＿＿＿星峰家の奴らを全員殺してほしい。』

身内も殺す・・・？

それほど星峰家を憎んでいるのか。

まあ、いい。

星峰家に場所は分かっている。

＿＿＿＿＿＿さて、殺しに行きますか。