【オリジナル】あんた/貴様にとって俺はどんな存在？【男主】 (ページ12)

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＃１０ページ12

光「はっ、はっ・・・！！」

あの路地裏に入ればこの状況から逃げられる。

喉が痛い。

怖い。

泣きそうだ。

あ「・・・スタミナ切れ？あと少しだよ？」

けど、このムカツク奴には見られてたまるもんか！！

白狼が後ろにいるとはいえ、まだ被弾していないのは奇跡。

この状況は最悪だけど。

路地裏が目の前にある。

光「・・・よ、よし！！」

あとは曲がるだけ。

その時だった。

ボスと思われる男が大きなマシンガンを俺達に乱射したのである。

さっきまでは普通の銃で撃っていたのに、これではひとたまりもない。

だが、俺達の勝ちだ。

・・・この油断が命取りだったのだと知らずに＿＿＿＿＿＿。

バババババババババババ！！！！！

マシンガンが火を噴く。

その弾達は俺達ではなく、その前の壁に当たったのだ。

壁は粉々になり、視界が悪くなる。

それでもあと数メートルで路地裏。

光「やっ・・・((パ＿＿＿＿＿＿＿＿＿ン！！」

俺が喜びの歓声を上げようとしたが、乾いた銃声音にかき消された。

その弾道は綺麗に、俺・・・の後ろの白狼のわき腹を貫通したのだ。

あ「・・・・・・！！」

光「は、白狼！！！！」

俺は白狼に駆け寄る・・・が、白狼は俺を路地裏に突き飛ばした。

光「な、何する・・・あ「あんたはここで見ていな。白狼様の華麗な反撃をね。」

光「はっ・・・！？・・・って俺あんたじゃないし。」

あ「・・・あれ？俺、怪我したのに止めてくれないんだー？」

白狼は怪しい笑みを浮かべる。

あ「ま、そこが光らしいとこだけどね。」

そして白狼は俺の頭をクシャクシャと撫で、駆け出していく。

地面には白狼の血液が染み込んで、怪我の深さを思い知らされる。

光「白狼・・・。」

あいつの言う通りだ。

俺は止めなきゃいけなかったんだ・・・。