【オリジナル】あんた/貴様にとって俺はどんな存在？【男主】 (ページ11)

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＃９ページ11

広いと思っていた道は、銃で怯え逃げ惑う人々で埋め尽くされていた。

光「ぅぐっ・・・、人多い・・・。」

あ「早く、こじ開けてでも通れ。」

光「そんなこと言うなら、前行けばいいじゃん！」

あ「俺はあんたを守らなきゃいけないから後ろなの！いいから早く！」

光「わ、分かってる！」

これは現実・・・なんだよな？

ってことは殺されるかもしれないんだよな？

光「ま、まだなの！？」

あ「この先に細い路地裏があって、俺達の家へと続く地下道がある。」

光「路地裏なんて見当たらない！！」

あ「あと２００Ｍ後の話だ。」

光「それまで逃げろっていうの！？」

あ「当たり前～。」

光「・・・くそ！！」

後ろから銃声が聞こえる。

それを聞いて、逃げ惑う人々。

叫び、銃声、悲痛、嘲笑。

なんて場所なんだよ・・・。

こんなの・・・理不尽すぎるじゃないか！！

あ「もうすぐ・・・・・・見えた！！あそこまで全力で走れ！！」

光「分かって・・・・・・なっ・・・！！人が開けた！？」

さっきまでごった返していた人達があきらかに減っている。

男「待てぇぇえっ！！」

開けた視界から巨体の男たちが姿を現せる。

あ「やばい・・・！ほら、早く！！」

光「分かってるよ！！」

男達が走りながら、銃器を俺達に向け標準を定める。

そして＿＿＿＿＿＿＿＿、

バババババババッ！！！！！！！

銃器が唸りを上げ、俺達を襲いにかかる。

光「・・・っく！！」

足元に弾が飛び散り、当たりは蜂の巣と化す。

あ「泣かないんだな、いい度胸だ。」

光「うるさい！！」

白狼が俺の耳元で囁く。

このまま逃げ切れるのだろうか。

背を向いている俺達は断然不利の状況。

ああ、なんて俺はついていないんだろうな。