#016 ページ18
その後、豪華な食事が続き皆はそれを食べ終えた。
そしてAは、フランシスが勧めてくれた赤ワインを一口飲む。
あ「………美味しい」
仏「そのワインは60年物だ。君の為に開けてあげたんだよ」
あ「有難う」
美味しそうにワインを飲むAに、アルフレッドは怪訝そうに見る。そんな視線が気になるAは、ハァと溜め息を付いた。
あ「ジロジロ見るな」
米「じ、ジロジロなんか見てないぞ!」
あ「何か用か?」
米「いや………その………」
アルフレッドは口をモゴモゴさせながら、恐る恐るAの持っているグラスを指さした。
米「キミ、未成年なのにお酒を飲んでいいのかい……?」
「「(あ、それ思った)」」
あ「ふん、俺が未成年だと?馬鹿言うな、俺は18歳、大人だ」※外国では18歳から成人と認められている国が多い
米「18!?どおりで若いと思ったぞ!」
あ「酒は好きだ。よく一人で飲みにも行く」
米「へぇ………」
あ「ジャンルは特にこだわらないッ!!?」
次の瞬間、Aの首に腕が絡みつく。危うく落としそうになったグラスを慌ててテーブルに置き、Aは絡み付いてきた腕を解こうとする。
あ「止めろッ!!」
英「なら今度パブにも行こうぜ〜!」ヒクッ
あ「止めろッぅ、痛いッ!」
米「アーサー離すんだぞ!Aはまだ怪我治ってないんだ!」
英「ンなもん、知ったこっちゃねぇよ。ほらA、俺とパブろうぜ!」
明らかにアーサーは酒酔いしていた。ニヤニヤとだらしなく笑みを浮かべ、たまに何にも無いところで躓く。そして余計にAの首に負担がかかるという訳だ。
あ「おい貴様、離せッ!!酒癖が悪いなら飲むなッ!!」
英「つべこべ言うな。………真逆、この俺様に説教かァ?」
グイッと胸ぐらを掴まれるA。そして一気にアーサーとの距離が近まった様な気がした。
酒を帯びた吐息に思わずウッと顔を顰める。そんなAの表情が気に食わないのか、アーサーは思いっきりAの口を自身の口で塞いだ。
あ「んッ!?」
思わぬ行為にAは目を見開いた。そして引き剥がそうとするが、受け手であるが為どうにも力が入らない。
長い接触が続き、どうにか皆でアーサーを引き剥がすと、Aの顔は茹で蛸の様に真っ赤になっていた。
あ「この変態野郎ッ!!!!」
そしてその表情を隠すためか、一発腹を蹴った後一目散に部屋から出ていったのであった。
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ゼロゼロ - 応援してます。頑張ってください。 (2016年8月29日 16時) (レス) id: c700e275a5 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 毬さん» ありがとうございます (2016年8月27日 13時) (レス) id: 858cceefae (このIDを非表示/違反報告)
毬 - この話めっちゃ面白いです!更新頑張ってくださいq(^-^q) (2016年8月27日 12時) (レス) id: 3c74548f33 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - ☆お願いします (2016年8月16日 9時) (レス) id: 858cceefae (このIDを非表示/違反報告)
三日月LOVE☆(プロフ) - おぉーサクサク!!ヘタリア知ってたんだ!!銃器なんて佐疫くんみたいだなぁ。カッコいいよ。\(^o^)/ (2016年8月9日 17時) (レス) id: 3cc3673b86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクサク | 作者ホームページ:
作成日時:2016年8月9日 17時