【弱虫ペダル】今泉の妹は天才ロードレーサー (ページ43)

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３８レースページ43

小「(なんだこの乗り物は・・・。乗ってるだけで楽しい。こいでるだけで進む！！)」

ガチン！！！！！！！

田「ペダルが地面に当たってるぞ！」

巻「倒しすぎっショ！！転ぶ！！」

２人「それでも回転を止めない！！」

田「うおっ！またペダル当ててる！！」

巻「ラインどりがメチャクチャだ。フツーは勾配のなるべく変わらない外側のラインを使う
っショ。」

田「前しか見てねぇーな。」

巻「川田も捉えたっショ！」

田「最後尾から川田も捉えたぞ！・・・まさか、このまま３人に追いつくんじゃないだろうな！！」

川「(小野田・・・。嘘だろ！？桜井も杉元も抜かされたのか！？)」

小「ぐっ！！！！」

川「(せっかく３位を死守したのに・・・。なんだよ、お前別人かよ、隠してたのかよ！！

くそ・・・、抜く時くらいこっち見ろよ！！)」

小「(回す・・・、足がちぎれても回す。・・・必ず追いつく！！今泉くん、Aさん、鳴子くん！！)」

田「山岳区間に入った。あいつペース落ないな。本気で今泉達に追いつく気か？」

巻「それは甘いっショ。・・・田園区間で３分、ロードレーサーに乗り換えでキッチリ５分。合計で分の差がついている。・・・今泉達に追いつくにはもう１０回転上げなきゃムリっショ。」

田「１０！！１０って登りだぞ！？あいつもあれで精一杯だろ！」

金「ボトル渡したいので寄せてください。」

通「あいよ。」

ヴィーン

金「小野田、ボトルだ。」

小「あ、ありがとうございます！」

金「・・・小野田、今の状況ではお前は今泉達に追いつかない。」

小「！！？」

金「追いつけない。差が開きすぎている。・・・あいつらは早い。」

小「だ、だったらもっとスピードを上げれば！！」

金「リタイアする。」

小「え・・・？」

金「お前のスタミナが持たない。」

小「(そんな・・・、僕はみんなと一緒に走れないのか・・・？)」

金「選べ。このまま完走して３位か、今泉達を追いかけてリタイアか。」

小「・・・僕は追いつきます！！」

金「よし、だったら、

もう３０回転上げろ。」

田「さ、３０！！？」

巻「金城、それは・・・！！」

小「はいッ！！！！」

グァーッ！！！！！

田「本当に上げたぞ！」

巻「自殺行為っショ！！正しい選択じゃないっ！！」

通「・・・見てみようじゃないの、最後尾からトップを狙う。もしできればレース初、最強初心者の誕生だ！！」