君の笑顔が何よりも…２【影山飛雄】

微笑み…55 ページ6

「……」
「……」
「なー何か話そーよー」



最近何か妙に影山のことを意識してしまって……気まずいんですがどうしましょう。









「なぁ玲奈」
「なんですか？」
「影山とAってなんかあったのか？」
「さぁ？分かりません」


最近割りと日課と化してきている屋上での昼食会。いつもはだいたい大地と旭が一緒だけど今日は二人共珍しく席を外している。

だから、A達と一緒に食べようとしたら、気を使ったのかは分からないけど断られて少し距離を置いて食べることになった。



やっぱり恋人と二人きりでいられるのは嬉しいし感謝もしてるけど、知り合いどうしで距離を公認で置き合うって言うのもおかしな話しだなと思うと少し笑えてくる。


「あ、そう言えばこの前Aが、玲奈のバァカぁって言ってたけど玲奈心当たりとか無いか？」
「え？玲奈？うーん……」
「……A影山の方気まずそうに見てたけど」
「……あ！この間色々あって影山ってAのドストライクなのでは！？と言う話しを……」
「……あー」


この前から変に影山に対してよそよそしいなと感じたAの態度の原因は玲奈にあったらしい。


俺でも友達に気がある相手のことそんな風に言われたらよそよそしくな……あれ？


「Aはそういう恋愛的なことは滅多なことが無い限り言わないから」
「んーなんとなく分かる気がする」
「まぁAの場合、恋愛的に相手を見ないってことが多いんですけど、なんていうか話してる内容が少年系なんですよね」
「少年系？」
「はい、ガンダムとか銃とかバイオハザードとか一部の男子にはあんなにガンダムを語れる女子は見たこと無いとか言われてますし」


Aに春がきたのは６年以上見たこと無いと言う玲奈の言葉からAは、とことん恋愛に縁が無いのだろうと察する。

……何かかわいそうだな、せっかく綺麗な顔をしてるのに。


「でもさ、玲奈」
「はい？」
「Aが影山のこと意識してるってことはAに６年ぶりの春がくる可能性があるってことだと思わない？」
「そうかも知れませんけど……影山がAに気がないとどうにも」
「それは大丈夫だと思う」


さっきから見てると影山もAと話せない事がモヤモヤしてるみたいだし何か寂しそうだ。これは絶対脈アリだと思う。


「やってみようか？」

いたずらっ子のように意地の悪い顔で笑ってみれば

「……はいっ」

微笑み…56→←微笑み…54

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す