微笑み…63 ページ14
「Aちゃん何色が良い?」
「地味で極力目立たないフリフリの少ないものが良いです」
「えーつまんないよそんなのーしかも色じゃないしー」
「知らんわ」
色とりどり過ぎるメイド服たちを前に私はフリーズしていた。こんなものを着るっだとぅ!?マジ無理。こんなもん着たら皆々様の目が腐ってしまう!!
「もーじゃあ茶色系統かなぁ」
なにやらブツブツ呟きながら私に似合う(そんなものあるのだろうか)服を吟味しているこのメイド服の持ち主は、どうやら皆の服が被らないようにしているらしい。だから選ぶのにドえらく時間がかかっているが、不満は聞こえてこない。皆やはり人とは違うのを着たいのだろう。
「ねぇこれなんてどう?」
「ん?」
ぱああと言う効果音がついているように見える笑顔で私に茶色系統の服を体にグイグイ押してきて仮設の更衣室に押し込めた。これはーあれですね、有無を言わせずってやつですね泣きますよ?
「あぁ仕方ないなぁもう」
服の袖口に手を掛けた。
***
「おっ似合ってるじゃーん!!流石私!!」
「アリガトウゴザイマス」
「Aー照れんなって」
「照れてねーし」
ロングの髪をいじられながらわきゃわきゃされる私。どうしよう髪切ろうかな。
「ツインテール似合うね!」
「うん。ありがとう」
なんかいじられまくってんなぁと思ったらツインテールにされてたのか。……おい、ちょっと待て
「イヤ、ほどけよ」
「え、やだよもったいない」
「本人の気持ちを尊重しなさい」
私の話をいまいち聞いてないようで、言ってるそばからシュシュつけてきやがった。なんの悪気もない笑顔で、怒る気失せちゃうよ
タイミングが良いのか悪いのか、そこで教室の扉がコンコンと叩かれた。しかし、盛り上ってる教室内ではあまり響くことは無い。
この格好のまま出ていくのはかなりかーなーり抵抗があったが、腹を決めて行くことにした。
「あっ」
「……」
ガラガラと音をたてて扉を開けると、そこに立っていたのは……
「か、影山……」
「……」
自然と身長差のために顔が上に向く。そりゃあまぁ目が合う訳で。けれど目があったまま一言も発することは無い。え、なに?醜すぎて固まったとか?だったとしたら本当すみません。
「……わりぃ」
「え?ちょっ__」
再び音をたてて閉められたドア。完全に遮断されてしまったから私には分からなかったのだ。
「……んだよ、これ」
影山が扉の前で顔を真っ赤にしながらしゃがみこんでたなんて。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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クロエ・カナリア(プロフ) - 小遥さん» あ、ありがとうございます!実は最近かなりいそがしくて久し振りの更新です(笑)2月までは更新できない日も続きますが、そう言っていただけるとかなりはげみになります!!これからもよろしくお願いします! (2016年1月4日 20時) (レス) id: 739077dc5d (このIDを非表示/違反報告)
小遥 - この作品面白いですね!私ハイキューの影山大好きなんで!!応援してます!!頑張って下さい! (2016年1月4日 20時) (レス) id: 54435abd29 (このIDを非表示/違反報告)
クロエ・カナリア - 赤い消火器さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2015年6月15日 22時) (レス) id: 9647c78a26 (このIDを非表示/違反報告)
赤い消火器 - この作品大好きです!!更新がんばってください! (2015年6月15日 21時) (レス) id: d27eb85fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロエ・カナリア | 作成日時:2015年3月4日 10時