三十一話【油断大敵】 ページ35
「……お、先客がいるね」
今日は朝から試合の予定が入っていた。
私は結構早めに来たのだが、クラーク君の方が早かったようだ。
「やぁ、Aさん。今日のメンバーは私と君、デミさん、そしてマイク君の四人だよ。」
【バーメイド】デミ・バーボンさんは何回か話した事はあるが、【曲芸師】マイク・モートンは誰だろうか……。
未だに顔と名前が一致せずにいる。
「それは天眼で視たのかい？」
「勿論。私も、全員の予定を覚えるなんて出来ないしね。」
天眼はやはり便利だろう。聞いた話によると、ハンターの位置が視えたり、未来が視えたりだとからしい。
「……ハンターとか見えたり？」
クラーク君は少し悩んで口を開いた。
「しないね。本来は見えると思うけど、まだ不完全だから明確には分からないかな。」
なるほどねぇ、と試合の準備をしている間にデミさん、モートン君が此方に着いた。
「なかなか頼もしいメンバーじゃないか！期待しているよ。」
デミさんが、多分。恐らく、きっと私にウインクをしたような気がした。……今日はいつも以上に頑張らなければ。
「アハハｯ、セーブさん。調子に乗ってるの丸見え！……試合で痛い目にあっちゃうかもよ……？」
「えっ」
顔に出ていたのだろうか？口元が歪んでいた？
ああ…それは……結構恥ずかしい事だ。
────────【赤の教会】
目を覚ませば教会だ。
どことなく懐かしいような──いや、気のせいだろう。変な気は起こさない方が良い。
教会の中の暗号機を解読する。ここは四方向かな狙われやすい。所謂、弱ポジションだろう。
ハンターに対抗する板は二枚ほど、逃げるための窓枠は二個ほどある。
さっさと解読して他の所へ行くのが良いだろう。
そうだ、通信機の事を忘れていた。
小型で扱いやすく、比較的軽いものだ。
「「解読に集中して！」」
これは自分が暗号機に触れている時の合図だ。
【心理学】
他の仲間は……
デミさんが教会を出て少し歩いた所の暗号機。
マイク君は、恐らくレッドカーペットにある暗号機だ。
クラーク君は墓地でチェイス中らしい。
私の解読の速さならもう一台上がりそうだ。
クラーク君もダウンする様子は無いようだし、このまま解読しよう。
この調子でいけば……
また、勝てるかもしれない────
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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (
レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - ｱﾑｶﾘさん» ご心配ありがとうございます……！ｱﾙｶﾘ様もどうかお身体にはお気をつけてください……！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾑｶﾘ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです！待ってます！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：第五愛 | 作成日時：2019年11月7日 17時
