二十四話【主】 ページ26
「セーブさんも、”シダのマークの手紙”を持っていますよね。」
私が荘園へ招かれた切っ掛けとなる、あの手紙だろう。
「持っているよ。」
「恐らくですが、この手紙は荘園の主が書いたものなんです。」
荘園の主の書いた。何故、事実を知っているのかは分からないが、本当の事なのだろうと思い、頷く。
「イソップ君は？」
「僕は貰った、というよりか……」
ハッ、と息を吸うと同時に目が開く。個人的な事なので聞かない方が良かったのだろうか。
無理に答えなくていいよ、と言えば我に返った様にはい。と答える。
「……実は、以前に叔父もこのゲームに参加していたんです。名はジェイ・カール。」
「叔父さんは帰ってきたのかい？」
「ええ……ですが、”瀕死状態”でもう手がつかない状態でした。……なので、”すぐ”に私が”納棺”したんですよ」
彼に教わった通りに、と付け足すと少し”違和感”を感じたが気のせいだろう。
それより、このゲームを叔父さんはクリアしたのだろうか？でも、賞品がない、という事は負けて瀕死状態で外に出た？なぜ瀕死に？
「どちらにせよ、無事にこの荘園からは出れません。……話がずれましたね。」
こほん、と声を調える。
「荘園が僕達を何故招いたのかは、正直言ってわかりません。と、いうより荘園の主を見たことすらありません。」
下手するとハンターのような怪物かもしれない。と、いうことだろうか。
想像したくもないし、こんなゲームをさせるなんて、かなりのサイコパス野郎だろう。
「……なんの話してるんだ？」
ナワーブが絵本を読み終わったようで、話しかけてきた。しかし絵本か……絵本……。
「なんでもないですよ。」
そういって席を立ったカール君は、そそくさと図書室を出た。
「あ……そうだ本を探さなくては……」
本来の目的を忘れ完全に長居してしまった。……
「手伝うぞ！」
「よろしく頼むね。」
この後、ナワーブが約30冊程本を持ってきたので正直困った。
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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (
レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - ｱﾑｶﾘさん» ご心配ありがとうございます……！ｱﾙｶﾘ様もどうかお身体にはお気をつけてください……！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾑｶﾘ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです！待ってます！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：第五愛 | 作成日時：2019年11月7日 17時
