十九話【友情は】 ページ20
「……先に行っていてくれたまえ。」
嗚呼、私はいつから恩を感じるような人間になったのだ。最も、冷静な判断をせずに、感情だけ頼りにするなんて、心理学者の恥でしかない。私はコートをその場に置いて、なるべく身軽な格好になる。
「……先に行くね。」
クラーク君が残念そうに云う。ゲートを抜けようとすると、ガウィンが止めた。
「おい！？待て、まだ相棒が……」
「最悪。彼が救助に失敗しても、私達が出れば引き分けだ。それに彼は五割以上での救助だ。助けるのは無理だろう。」
ガウィンが口角を三角形にすると、「ごめんな」と、言って二人はゲートを抜けた。
サベダー君…あともう少しの辛抱だ……！！
私は再び走った。
「あ！引き分け確定か〜！しょんぼり……」
ロビーは斧をブンブンと振り回す。
俺はまだ飛ばされてない。１人誰かいるのか？
セーブは論外だし、イライも来るような器はないだろうな。ガウィンか？
「引き分け確定……？あと１人は誰だ。」
「心理学者だね！アハハ！態々来てくれるなんて僕嬉しい！」
は！？アイツ……馬鹿野郎……。
折角俺が、チェイスなりして逃がしたのに……てか、イライぐらいに来なさそうな性格してるのに何で来たんだ？
「あっ！耳鳴り〜！セーブ！早く出てきてよ！」
あともう少しで飛ばされる。間に合うか……？
「やぁ！ロビー君！ごきげんようｯ！！」
「アｯｯ！？」
「セーブｯ……！」
物陰から出てきて信号銃をロビーめがけて打つ。もう飛ぶという直前で、救助に成功した。
「……わッ…あ………びっくりした……。」
ロビーが硬直している間に俺らは開いたゲートの方へ向かう。走れ。もつんだ俺の脚……。
俺らは何も考えずに、ただ走っていった────
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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (
レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - ｱﾑｶﾘさん» ご心配ありがとうございます……！ｱﾙｶﾘ様もどうかお身体にはお気をつけてください……！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾑｶﾘ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです！待ってます！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：第五愛 | 作成日時：2019年11月7日 17時
