十八話【彼の行方】 ページ19
「あーっ！そろそろ解読ジャマしにいかないと〜！」
そう云うとロビー君があっと声を漏らす。
「耳鳴りがするなぁ！！アハハ！このまま見捨てかと思ったよ〜！」
誰かな誰かなと、嬉しそうに玉を持つ。
私も見捨てられるかと思ったよロビー君。
足遅いし。
「……！走れよ！！」
不意に、シュンと風を切るような音がする。
あまりの速さに、
ロビー君はまだ玉をもったままだ。
束縛から解放される。
「……言われなくても！」
私は走った。
ロビー君が気づいて私に玉を投げたが、”彼女”がそれを防いだ。私はまだ走れる。この地下室から、どれだけ距離を措けるかが勝負なのだ。
「逃がさないよ！！」
地下室から出て、すぐに背中に斧を当てられる。痛みはない。まだ行ける。
……突然痛みが私を襲う。嗚呼、お仕舞いか……
脚を挫いてそのまま倒れる。
「……！イライ！通電！！」
五台目が通電する。
こんな所で倒れてはいけない。彼女を、彼女を救わなければいけないのだ。
再び立つが、ロビー君の攻撃によりまた倒れる。風船にくくりつけられる。
……嗚呼、ここまでか……。
「……よっと！へへｯ！俺がいて良かったな！」
ガウィンに担がれた。あの状態から、見事救助を成功したのだ。彼の評判は間違いないだろう。
「嗚呼！流石だ。」
近くのゲートまであと少し。
クラーク君が開けているようだ。
「ゲートが開いたよ！早く！」
ガウィンの肩から下ろされ、二人に治療をされる。治療が終わると、二人は出ようとしたので、咄嗟に私は、
「……待ってくれたまえ。サベダー君は……」
と、二人を止めた。
「相棒。ナワーブは多分チェイス中だ。助けてやりたいが……」
「早く出ないと勝てないよ。三人逃げれば勝ちだし、何より────
ゴーンと、再び嫌な音が鳴る。
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第五愛(プロフ) - 一作で終わらせようとしたのに……二作目の予定になりそうです。心理の答長編になりそうなので何卒よろしくお願い致します。 (2020年3月4日 0時) (
レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - ｱﾑｶﾘさん» ご心配ありがとうございます……！ｱﾙｶﾘ様もどうかお身体にはお気をつけてください……！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾑｶﾘ(プロフ) - 作者様もお気を付けてください…！ (2020年2月29日 23時) (レス) id: 16831434ed (このIDを非表示/違反報告)
第五愛(プロフ) - 皆さんコロナにはお気を付けて……。 (2020年2月29日 18時) (レス) id: a1b6700df9 (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 更新されてるか毎日確認するくらい好きです！待ってます！！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 88aab0d57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：第五愛 | 作成日時：2019年11月7日 17時
